
2007.03.06(火) - West.Mix
戯曲「二人の男とそれを取り巻く環境と女」
第二場。の巻
−男1にスポットライトがあたる
男1「ま、まずだ。冷静になろう。体に怪我はないか?」
−体中を触り確認する。その後、体を色々と動かす。
男1「体は大丈夫みたいだ。財布もあるし、物取りに会った訳ではないな。時計は…ある。何時?4時朝?夕方?」
−男1まわりを見渡す。
男1「ほとんど人が居ない。どうにも朝の方の4時みたいだ。それにしても、この状況は何だ?どうも、朝って事は…カード会社はサポート外か。交番を探すか…」
−男1がうろうろした所で男2にスポットライト、男1のスポットライト消える
男2「とりあえず、俺は課長と呼ばれているらしい、どうも見覚えのあるPC。プレゼンの資料は見れる。どうにも新システム導入におけるプレゼンの資料らしい。内容を早めに見る。判る。そうだ、俺は遠藤 孝則でIT関係の仕事についていたんだった。勿論、下っ端だが。」
−男2、パソコンを操作する動きをする。
男2「なんだ、良く見ればこんな資料全然弱いじゃないか。こんなんじゃダメだな。下っ端の俺でも判る。課長って言われているんだから、これが夢だとしてもいいから、いっちょ話してみるか。」
−男2、男性社員1に向かって話す。
男2「(ちょっと偉そうに)うん、資料を見直してみた。これでは最大の売りである、データの安全性が強く書かれていない。RAID5(レイド5)の安全性を書いて、…あとは静岡にあるデータセンタによるデータバックアップ、及び、UPS(無停電電源装置)を押して、データの安全性を限りなくアピールするんだ!システムダウン時に一番必要なのは、データの安全性だ!データが無くなったら会社の機能はストップする。それに対する利点をアピールするんだ!」
男性社員1「わかりました、『データの安全性』について資料を修正します、今…4時30。今からなら6時には間に合います、それから資料を印刷すれば…ぎりぎり間に合います!」
−男2、満足げに、次に営業に向かって話す。
男2「利益率を上げるためには、原価を下げるんだ、コスモシステム社に外注を出せ、次のシステムの受注時に前面に優先すると言って単価を下げるんだ。SE140万を110万に、PG90万を80万にしろ、俺が後で話をつける、ちょっと計算してみろ!」
−男性社員2、慌しくパソコンを叩く素振り
男性社員2「須藤課長の了解を得た…これで計算すると利益率は6%です!部長決裁でます!」
−男性社員2が内線で部長に電話。ガッツポーズ。男2、我が物顔。
男2「こうやって、上から物を言うのも楽しいもんだな。どうせ夢なんだろう。俺は遠藤であって、須藤ではない。勿論、課長でもないからな。ばっくれればいいだろう。」
−男2のスポットライトが消え男1にスポットライトがあたる。交番で警察官と話している。
警官1「で、君は”すどうまさひこ”さんなんだね。でも、それが判らない…と。」
−警官1、面倒なしぐさ(朝からって顔)で、調書を書いている。
男1「だから、気が付いたら、僕はここにいて、名前がわからなくて、財布を見たら、”スドウ マサヒコ”って書いてあったんです。」
警官1「で、どういう字を書くの?調書とるのに、名前を書かないといけないから。」
男1「それがわからないんです。カードにはローマ字で”SUDOU MASAHIKO”としか書いてませんだから、判らないんです。」
警官1「記憶喪失…なの?酔っ払ってるだけじゃない?水飲む?ちょっと寝れば、なにか思い出すかもよ。とりあえず寝なよ。奥に仮眠室あるから、さぁ、水飲んで、横になって。」
−男1、警官1に面倒くさそうに奥(上手)に連れられていく
−男2にスポットライト
男2「それにしても、この状況はなんだ?俺は課長で、須藤?まぁ、いいか夢だろう。」
−男2、自分のほっぺをつねる。痛がる。
男2「それにしても、どうしまったんだ?俺の頭が狂ったのか?それとも、記憶喪失…?俺は、遠藤 孝則のハズだ。それすらも嘘なのか?」
−男2、眠そうにする。何か一つを成し遂げた顔。
男性社員1「あとは、僕達でなんとかします。課長はプレゼンまで仮眠室で眠っていてください!」
−男2、男性社員に連れられて、(下手に)引き下がる。
続く…
今日の万歩計(100歩単位):5000歩
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