2008
03.10
(月) - East.Mix

さよなら、現ちゃん

悲しくって涙も出ない。の巻

ムーディーもエド・はるみも世界のナベアツも面白いと思わない。エンタのピン芸人はまず笑えない。

音楽も同じ。商業的に売り出され、チャートの上位を賑わせている一発屋に、僕は興味は無い。だから、無理して付いていこうとも思わないし(最近カラオケに行かないのはそこらへんに理由があるのかも知れない)、俺は、俺がいいと思ったアーティストのCDを流行にかまわずに吸収している。

だから、ゆずの新譜(シングル)はまだ買っていないし(アルバムには興味があるが)、別に、EXILEを知らなくても恥ずかしいとは思わない。


今日、ある訃報を聞いた。

レピッシュの上田現の訃報。
正直、信じられなかった。

この情報に驚いているのは、30代以上か。俺も33だしな。

高校時代、僕はこの人に多大なる影響を受けた。音楽性もあったが、その生きがいやファッション、髪型にいたるまで影響を受けまくった。

高校時代の僕を知る人間なら、分るはずだ。幼顔にジャケットを羽織って、丸いサングラスをかけ、帽子を被った、田舎に似つくわぬ、俺の姿。

現ちゃんの使っているショルダーキーボードが欲しくて就職試験で上京した時にお茶の水で値切って買った”KX-5”

僕の日記には、よく「上田現」が出てくる。2002年の目次を見たら5日分も上田現に関して書いてあった。僕がある特定のミュージシャンを指して日記を書くことは珍しいのだ。

今、僕が好きなキーボーディスト「H ZETT M」の奇抜な演奏スタイルを見たときは、驚きと共に「あぁ、現ちゃんみたいなのが出てきた」と喜んだものだ。

しばらくは、チケットと予定が合う限り、上田現のソロ・ライブには足を運んでいた。彼の作る曲全てが好きってわけではないが、人間”上田現”は間違えなく僕の心に住んでいた。

だから、僕の中で「上田現」が風化する事は無かったホームページはチェックしていたし。DVD-BOXも当日に買って、片面二層が読めないプレーヤーだったから、深夜にTSUTAYAに行ってプレーヤーを買って見たのもいい思い出だ。


レピッシュが再起動して、ライブをする話があがったが、上田現はずっと病気で出演キャンセルしていた。
病名は「腰痛」との事。
「キーボーディストなんだから、椅子に座って弾けばいいんでは?」なんて軽く考えていた俺が恥ずかしい。

実際の病名は「肺がん」。まただ、にっくき癌の野郎、どこまで邪魔なんだ。

僕は、去年、上田現が唯一参加した再結成ライブをSHIBUYA-AXで行った時に参戦する事が出来た。Yahooのオークションを使って25000円位だして買ったチケット。

昔の曲を一杯やってくれてね。
アンコールに、MCで「今まで休んだペナルティーで、現ちゃん歌えよ。」って事で、上田現がボーカルをとった”爆裂レインコート”(名曲)。多分、これが、公式で最後に聞いた現ちゃんの歌。

メンバーは病状を知っていた筈だ。どんな思いで、このライブを進めたんだろう。
なんか、走馬灯みたいな、同窓会みたいな、そんな感じだったのかな?昔の曲の方が、理屈抜きで、”若き時代”を演じていたし。

もし、自分の友達が癌におかされ、それでも病状を回復して、「久々に皆で集まって、話そうぜ。」って言ってきたら、僕にはどういう対応が出来るだろうか。


こう書いたからと言って、同情してくれなんて言わない。レピッシュを好きになってくれなんて言わない。上田現を評価してくれなんて言わない。

頼むから、興味本位で、これ以上、上田現をいじらないで欲しい。興味が無ければ無視すればいいだけの話だ。(2chとか見ると心が痛くなる。)


空の上、宙の上、あなたは輝き続ける。
さようなら、現ちゃん。


ただ、そこで、僕は立ち止まらない。思い出に捕らわれない。日々は過ぎる。時間は流れる。
人は年をとるし、僕も同じだけ年をとる。
いつまでも差は詰まらない。

だから、短いようで永いこの人生を過ごす上で、別れもあれば、出会いもあるんだね。きっと。

でも、人生を変えてくれるような人と出会う事は少ない。
だから、つまり、なんだ、その、う、うん、ありがと、現ちゃん。



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