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断酒会を見学してきた

産業医の先生から「お酒をやめなさい」と言われています。心療内科の先生は「外で飲むのは仕方ないけれど、なるべく飲まないように。」と。
特に産業医の先生が厳しくてですね。「もう1滴も飲んではいけません。冠婚葬祭でも飲んじゃダメ。スリップ(再飲酒)するから。」と言われました。
まぁ、厳しいお言葉。

自分はお酒とは仲良く付き合いたいと思っているんですよね。今日は飲まないでおこうと思えば自分の力で止めれますし。
でも、一回は断酒会と言うものに顔を出してみようか、と。冷やかしではありません。やはり元アル中の人がお酒を辞めてどうやって暮らしているのかと言うのを知っておきたかったのです。明日は我が身。

と言うわけで、場所はどこだかいいませんが行ってきました。神奈川県のどこかです。事前に電話をして、「19時〜21時までやっている。見学歓迎。強制加入はしていない。」との事でした。

No drink man

で、行ってみました。僕が一番早く着いたみたいです。20分位前だったんですけれどね。5分前位にぞろぞろと集まってきました。今日は区のワーカーの人と僕を含め13人でした。結構多いのでしょうか?

最初に、みんなで誓いを合唱します。これはよく見た事がある光景でした(知識はありました)。

その後、一人一人体験談を話していきます。約5分〜10分位ですかね。僕も話す順番が回ってきたので、「今日、ここに見学に来た訳。」を話しました。

全員が話し終わると、終了です。
やっぱり、「同じ酒を辞めている人がいるんだ。」と共感と言うかお酒に対して”共闘”していこうと言う気持ちを高めるのでしょうね。

感じた事をいくつか。

・スリップした事がある人も参加している

参加者にγ-GTPが2000を超えたと言う人がいました。その人は断酒会の帰り道に昔飲み歩いた道を通ってしまったそうで、覚悟を決めて翌日に飲みに行ったそうです。(覚悟を決めて飲みに行くと言うのも不思議な表現ですが。)そこから10日位連続飲酒(朝から寝るまで飲み続ける)したそうです。で、病院に入院して、また断酒会に戻ってきた、と。
スリップ(連続飲酒)してしまうと「あぁ、断酒会に行ったら怒られるかも。」と足が遠のきそうですが、まだ断酒会に戻ってきたそうです。その後は4年飲んでいないとの事。

・離婚している人が多い

僕の両親も親父のアル中が原因で離婚しています。その後、親父は断酒会に入りその後20年以上酒を飲んでいません。まさに僕の親父のような境遇の人が結構参加されていました。「離婚されても仕方がない。それだけの事をした」と、皆さんそう言う感じでした。

・夫婦で参加している人もいる

夫婦で参加されている方もいました。夫婦揃ってアル中と言う訳ではなく旦那がアル中で入院して、その後、断酒を薦める為に、夫婦揃って断酒会に参加したとの事。奥様はアル中の旦那とどう付き合ってきたか、断酒後の旦那とどう向き合っているかについて話されていました。夫婦で治そうと言う感じで協力して断酒会に参加されているようです。

・ギャンブル中毒とアルコール中毒を併発している人がいる

意外だったのが、ギャンブル中毒にもなっていたと言う人が数名いた事です。日中をギャンブル三昧で過ごし、帰ってきてから寝るまでお酒を飲む。お金はどこから出てくるんでしょうか?と思ってしまいますがそういう人が複数名いました。今、ギャンブルの方はどうされているのかわかりませんが、おそらく辞めているのでしょう。

・アル中の旦那に悩みを持つ主婦も参加していた

アル中の旦那を持っている主婦の方も参加されていました。今は断酒の方向に向かっているが、出張の時とかに旦那が飲んでしまう。それを叱って良いのか、見守るべきなのか、「酒辞める」「やっぱ飲んだ。」の繰り返しで、自分で自分がどうすればわからなくなっていた模様。かなり壮絶な感じでした。

・やはり幻覚が見えるらしい

本や漫画で読んでいたので予備知識はあったのですが、やはり「幻覚」が見えるそうです。全員と言う訳ではありませんでしたが、幻覚が見えた頃に終わりを感じた、との事。ある人は、断酒して酒を辞めてシラフになったのに幻覚が見えて怖くなったと言っていました。やはりアルコールの影響として幻覚が見えるのですね。

・全体的に

全体的に、60歳以降の方が多かったです。顔色はあまり良くない感じはしましたが、いわゆる「酒で肝臓をやられた皮膚」ではなかったです。あと、声が枯れている人がいましたね、酒でやられたのでしょうか?
あとは、「久里浜」と言うキーワードがいろんな人から出てきました。どうも、神奈川県の場合、久里浜にそういうアルコール依存症の人に特化した病院があるようです。

70歳から80歳位の方は、子供の頃から親に当たり前のように酒を飲まされて育った。気が付いた時にはアル中だった。男性で酒が飲めないのがカッコ悪いという風潮があった。当時アルコール中毒と言う存在を知らずに、気がおかしくなってしまったと言う時代背景も聞く事が出来ました。

また、僕はそういう気持ちは起きないのですが、断酒していても”やっぱり酒が飲みたい”みたいです。「あの時の酒の味が忘れられない。」みたいな発言が多かったです。これは意外でした。意識から、”酒”を消してしまうのは難しいのですね。僕は「あの時の酒の味」がわかるほど酒の味はわからないのですが。

・僕はどうするか

「下戸の人でも人生を謳歌している」のです。
僕は若い頃は「酒を飲めない人は人生の半分は損している」と思っていました。でも、今は、「下戸に生まれればよかった。」と思うようになっている自分もいます。
まず、自分の状態を知るために定期的に血液検査をして、その上で、お酒とどう付き合っていくか、考えていきたいと思います。ただ、また顔を出してみたいとは思ったのは事実です。

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