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【書評】ブランド人になれ!- 田端信太郎の生き様

Twitterで何かとお騒がせな田端さんが本を出しました。「ブランド人になれ!」との事。実際のところ何を実際にやっている人なのかわからないけれど、冷やかし半分で買って積ん読になってました。

3連休でする事がなかったので、読んでみる事に。実にさっくりと読める本です。1時間もあれば読めると思います。
で、読んで見た感想は「面白かった」です。

おきまりの「目から鱗」でもないですし、「俺も明日から変わらなくては!」でもないです。ちゃんと分析しているなぁって思った感じですね。

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例えば、田端さんは大卒カードを使ってNTTデータに就職したそうです。で2年間の激務をして退職。本人としては「良い修行になった」との事です。仕事の基礎体力をつけるには2年がちょうど良いと言うのが田端さんの判断です。
僕は良いと思いますね。

最近は、会社に殺されるな!とか嫌だと思ったらすぐ辞めろ!って啓蒙している本が多くて、僕も極端に労働条件が悪い会社はやめるべきだと思うんですけれど、自分の基礎体力が出来上がるまではある程度理不尽なことも少しはあると思うんですけれどね。
「まずは3年働けなんてクソだ!」と言う意見が蔓延している昨今、こう言うネームバリューがある人が「2年は修行しろ」って言っているのは良いと思います。
1年で辞める人はどこに行っても結局なんだかんだ理由をつけて転職を繰り返すんですよね。

さて、「この人、何をやった人なんだろう?」っていう点ですが、僕の時代としては「R25の立ち上げした人」と言うだけでインパクトが大きいです。
「R25」ってのは駅に無料で配布された小冊子です。インターネットもまだそこまで発展しておらずスマホもない時代、「情報は有料」だったのに「情報は無料」の展開を出したのは革命的でした。

僕のプロジェクトでも、R25が発行される日は誰かが、「xx駅にあったので持ってきました!」と行ってR25が揃い、回し読みしていたものです。あれは本当にすごいと思ってました。

その後は何をしたのかは僕自身わかりませんが、まぁ、有名な会社を転々と波乗りしている訳ですよね。実に上手いです。この人のポイントは「自分のやりたい事をやる」であり、「会社に貢献する」ではない点です。いや、もちろん在籍時は売上などで会社には貢献しているのですが、帰属意識は特になく「自分の役目が終わってマンネリ化してきたな」と思ったら転職している所ですね。

仕事をする上で、最も大事なのが「顧客が喜ぶ仕事をしているか?」と言う点においているのも共感が持てます。
僕も仕事をする上で「add Value(さらなる価値)」を意識しながら仕事をしています。それが次の受注に繋がるし、お金以上の働きをしてもらえたと評価してもらえると信じているからです。逆に社内の事に対しては正直どーでも良いです。上司のご機嫌とるなんて気持ちは微塵もありません。

 

ただ、この本も気になる点が…「上司とメシなんか行くな」って場所です。

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別に昼食・夕食まで上司と一緒に居たくない。って言う人は一緒に食わなければいいだけで、昼食くらいはたまには上司や同僚と一緒に行っても良いのでは?と思います。
ちなみに、僕は課長とかに「飯行きませんか?」って誘う方ですけれど、昼食中は仕事の話は一切しません。世間話です。
また、夜は会社の人とはあまり飲みにいきませんね。特に愚痴る人とは行きません。なので、僕は一人でもいける行きつけの店を作って居ます。そこで仕事の愚痴を言っても良いですし、全く職種が違う人たちや年齢・性別が違う人たちと飲む酒は刺激的です。

実際、田端さん自身も上司と夜に飲みに行き上司から裏話を聞いたと言うエピソードがあります。あくまでもケースバイケースって事で、この本を読んだ次の日から「上司とメシ食うのはバカ」みたいな発想にはなって欲しくないですね。

まぁ、結果的には極論ではなく、会社にどんなにダメージを与えても悪くてもクビになるだけ賠償はしなくて良いって言う発想を持って仕事をしよう!ってのは気分が楽になるひとも多いのでは無いでしょうか?(ちなみにうちの会社で昇進している人も過去に大赤字プロジェクトを起こしています)

個人的にはオススメです(ちょっと高く感じましたが)。「多動力」よりは面白かったと思います。
では。

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