昔、若かりし頃はかなりパチンコ、パチスロをやっていましたが最近ではめっきりやらなくなりました。自分が住んでいる町にあったパチンコ屋が2025年に電撃閉店したのも1つの理由ですがやはり大きな要因は「お金がかかりすぎる」と言うものです。
パチンコ、パチスロって「3,000円が運がよければ20,000円位になる」程度がちょうど良いと思うんですよ。そういう台がメインの中でたまにギャンブル台みたいな「30,000円が運がよければ80,000円!」のような台が少数あるような棲み分けが健全のような気がします。
今はパチンコもパチスロも「70,000円入れて舞台に立てて上手くいけば200,000円!」みたいな台ばかりになってしまいました。勿論舞台に立ててからが勝負なので当たり前にしょぼ終わりする事の方が多いですね。70,000 円入れてしょぼ終わり……。悲しい。
家にいて暇な時に今の最新機種を打っている実践系YouTuberの動画を見る事があるのですがまぁ1万円札が吸い込まれる、吸い込まれる。
そのお金あったら海外旅行で2泊出来たよ!位のお金が消えていきます。……簡単に言うと『金銭感覚がバグってる』状態ですね。
確かに僕が若かった頃。パチスロ屋が首都圏の駅前に大量にあった時代。そんな所謂『4号機爆裂時代』を僕も体験してるからわかるんですがその時のほうが「1万円チャレンジ(予算を1万円と決めて打つ)」とか出来たような気がしてます。
今の台ではなんかそれが出来ないような作り(ここでやめたら次の人にハイエナされてしまう!みたいなポイントの蓄積が多すぎる)になっているような感じ。行動経済学で言うところの“サンクコスト効果“ってヤツです。台を作ってる人はやはり賢い。
……と、長々と書いてしまいましたがここからが本題。パチンコもパチスロも最近アニメ版権の作品が多すぎです。それもラノベ系とか異世界転生系が多い。
最近打ってない原因の1つがこれがあったりします。「原作知らんがな!」ってヤツ。本当にわからない版権だらけ。
別に原作知らなくてもローリスクハイリターンなら打つんですけど熱いポイントもわからないですしボーナス中に流れる音楽も全くわからない。制作者側としては「アニメ版権にしておけばパチンコ、パチスロの知識がないユーザも打ってくれるだろう。大負けして2度と来なくてもその1回目で大量にお金を落としてくれれば良い。ファンの母数はまだまだ多い」みたいな感じなのかれません。ある意味人の心を無くした集金マシーン、鬼畜です。
好きなアニメがパチスロになったでござる
実は原作が人気であればあるほど良いバランス、良い演出がしっかりと機能していなければ長期稼働(稼働貢献週と呼ばれるらしいです)に繋がらないです。
理由は演出の手を抜いたり原作愛がない状態で台を作ると「このキャラはこんな事言わない!」とか「このキャラがこの演出で負けるのはおかしい!」と言うツッコミが入るのです。人気コンテンツだと台のスペックというよりもファンの数が多いので沢山の意見がでます。
逆に原作愛に溢れている人が気合いを入れて台を作ると色んな演出で「わかってらっしゃる!」と絶賛されます。この場合は負けても「この演出が出るまでやる!」とか翌日以降でも打ちたくなるキッカケになります。
確かに昔から版権モノを使った変な演出はありました。僕の記憶に強く残ってるのは『サラリーマン金太郎』と言う台で“野球拳演出“というのがあり、金太郎と女の子がじゃんけんして勝ったら当たり!と言う演出です。主人公の金太郎が銀座のスナックで女の子と野球拳をするのに違和感は感じません。
でも、野球拳に勝ってボーナスになる画面で金太郎は「サラリーマンをなめんじゃねえ!!」と啖呵を切るんです。
……おいおい野球拳(じゃんけん)に勝つのはサラリーマン関係ないから、と。逆にこの演出を見てたら「サラリーマンもなめられたモノだな」みたいな感想を持ったのを思い出します。
じゃんけんに勝っただけです
なんか今の版権台は「結果的に勝てたけどずっと虚無の時間が流れてたからもう打たない」みたいに思われる台も結構ある模様ですので『演出とゲームシステムがしっかり作り込まれていれば多少負けが続いてもユーザは繰り返し打ってくれる』説が濃厚になります。
あとはシンプルにゲーム性がしっかりしていればアニメとかに興味がない人もちゃんと打ってくれるし「この台のアニメおもしろいのかしら?」なんてパチンコ経由でアニメを見始める人が出てくると言う逆転の好循環が生まれる場合もあります。(エヴァンゲリオンはパチンコきっかけでアニメに興味をもった人が多かったとか……)
結論としては
・版権モノは最初は新規ユーザーを呼びやすいがゲーム性が悪いとすぐ客飛びする
・ゲームバランスがよければ版権関係なくお客様はつく
と言うことだと思います。
ただ、パチンコ、パチスロオリジナル版権だってあるのですから個人的にはそちらがもっと流行ってくれれば固定客は見込めるかもしれません。これは新規ユーザーを取り入れるのではなく引退ユーザーを思い出補正目的でカムバックされると言う力がありますので結構強力かもしれません。うまくいけばベテランと新規の会話の糸口になるかもしれませんし。あと原作使用料が発生しません。
ただ、やはりバランスと演出。
70,000円負けて「2度と打たねー」(当たり前)と70,000円勝っても「2度と打たねー」(なんで?)の違いってやはりそこなんです。
結論として『版権使っても良いけど版権の力を借りなくても「これは面白い!また打ちたい!」と思える台を作ってくれないと未来は無い』だと思います。
パチンコ、パチスロ業界はどんどん厳しい世界になっていきます。現状、版権に甘えてすぎなので今こそしっかりとした台を作って欲しいですね、その集客のために版権を使うのは良いとおもいます。