『5分文庫』と言う文庫(?)がある。
蜷川豊という翻訳家がラルボー書房というものを立ち上げそこから展開(出版)されているらしい。
取り扱っている作品は100年以上前の海外のショートショートやエッセイ、戯曲。
SNSを見て自分からネタ(話題や情報)を探すのでは無く100年以上前の海外のお話を読むのはとても気分転換になる。(勿論、日本語に翻訳されている)
1つのお話は本当に5分位で読み終えることができるちょうど良い分量。
僕はAmazonのKindleUnlimited経由で読んでいる。
作品の内容は昔の文体と言うか書き方が懐かしく、新鮮である。まさに海外作品を翻訳したといった感じで登場人物はもちろん全員外国人、舞台も日本ではない作品は小説としてはあまり読んでこなかったので脳の使っていない部分を使うことができる。
また読み始めて「この内容は自分には合わないな……」と思っている間に読み終わってしまう。そんな短さというのも「だったら最後まで読んでみるか」という気持ちになれる。この『5分文庫』というコンセプトは僕の性格にピッタリと合っている。
翻訳家の得意分野なのだろうと思うがヨーロッパ系の作品が多く、スラングとか皮肉的な表現は少ない。スノッブな感じはする。
ちなみに日本でいうところの青空文庫のように著作権が切れた作品が扱われており『5分文庫』がネットで有名になったのは映画『1984』の作家であるジョージ・オーウェルのエッセイ『本vs煙草』。おそらくこれが第一作目なのだと思う。
「今日は何を読もうかな……?」ってなると枷になるけれど「今日の定食は?」みたいな受動系で読み進めるスタイルはちょうど良い。選択する事から開放されるのはとても楽だし、伏線も回収もない寓話のような話が続くのが心地よい。極論を言うと「この作品は何を言いたかったのだ?」みたいな感想でも問題はない。
12話でまとまって1集となっている。2026年3月現在では第3集まで読むことができる。
……とここまで『5分文庫』の紹介なのだが、実はKindleを中古で買ったのでそれを試すために5分文庫で試してみたと言うのが実態であったりする。
というわけで、ここからはKindle(無印)を使ってみた感想に移る。感想としてはとても快適。Kindleは薄いのでベッドで読むのも問題ない(以前、iPad miniで同じように試したけれどやはり重さと厚さはキツかった)軽いので鞄にひょいと入れておいても気にならない。バッテリーもかなり(少なくとも1週間は)持つ。
電子ペーパー(E-Ink)は特性上ページ送り(画面書き換え)時に一瞬白黒反転のようになるのだが小説のようなものであれば全く問題はないことがわかった。ライブラリから探したりするような操作はちょっともたつくがそこは読書とは直接関係はないので割り切るのが良い。
また、PaperWhiteというモデルの新しいものは暖色(ちょっとオレンジっぽい感じ)にできるとのことだが今のところ無印でも十分だ。PaperWhiteになると無印よりもかなり高くなる。初めて電子インクを使うのなら高スペックでなくとも良い。

文字を書くことに特化したガジェットであるポメラ(pomera:DM200)の時も思ったけど”一つの事しか出来ない”ガジェットはSNSと距離を置きやすい特性があるのでそういう情報からのデトックスとして非常に優秀。
ガジェットをたくさん鞄に入れて持ち歩くのも面倒だけれども、スマポ+Kindleとか、その位なら気にはならない。
暇さえあればSNSを見てしまうし、見たら見たで心が痛む……見なきゃいいのに見てしまう。そんな感じになって一人で悲しい気持ちになったり憤ったりしている僕みたいな人はKindleや古本屋で100円で買える適当な文庫本でも鞄に入れておくと少し気持ちが楽になるんじゃないかな?と思った。
おすすめです。(もちろん『5分文庫』も!)


