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弦を張り替えよう

ギターを弾くのが好きだ。高校の頃から完全に独学でやっているが一人だけではなく他の人と合わせたりもしているので「下手」と言われる事も多いが根本的に間違っている訳では無いと思っている。

元々が鍵盤を担当していたのだが、上京するにあたりソングライターでギタリストの友人が田舎に残ったので、上京組で音楽をやる時にギターも練習した。あと作曲も頑張った。

さて、ギターというのは料理で言うところのペペロンチーノ位色々な意見がある楽器である。やれ「ハカランダ指板が至高!」であるとか「オリジナルの手巻きのピックアップでないとダメ」とか「ボディーが安い素材だと音が響かない」だとか……。

まぁ、それぞれの意見は僕も通ってきた。下手なくせに知識だけは一丁前の人は世の中には多数存在する。僕もまたその一人だ。だが、僕は人前でギターを弾く。
コピーであれオリジナルであれ、自分が人前で楽器を演奏すると酷評されるのが常だ。ほとんどのミュージシャンはこの道を通ってきたのではないだろうか?

人前で自分の全力を出して恥をかく。それによって人間は成長すると思っている。
ギターだけにあらず世の中には自分で手を動かさずに批評する人間があまりにも多い。

横道に逸れてしまった。
ギターの話だ。
独身サラリーマンの僕は色々なギターを買ってきた。とは言えそんなに高額なギターは買っていない。色々なギターを買って弾いて、売って来た。
ギターというのは個体差が大きく、一期一会が多い。恋愛もきっとそうであろう。気になるあの子を”キープ”していると、その間にその子には彼氏ができてしまう。判断と決断力が必要な世界だ。

本当にいろんなギターを買って、売ってきた。30本位になるのではなかろうか?馬鹿みたいに買って、馬鹿みたいに売ってきた。

結構色々なギターを扱ってきた結果、僕は中古楽器屋の5,980円のギターに落ち着いた。
その後もギターを買ったのだが、僕の弾き方が下手なのとギターのネックが反ってっくると1弦が引っかかる。専門用語で言うと”弦落ち”って言う現象に悩まされた。
僕はストラトキャスターと言うギターを好んで使っているが、現在持っている3本のうち2本が”弦落ち”する。

必然的に”弦落ち”しない5,980円のギターをヘビーユースする事になった。このギター本当に僕にあっている。ギターを使っていると”ナット”と言う大事な部品があるのだが、他のギターは”ナット”を高級品にしてもダメだった。こいつは買ったままで僕の欲しい音を出してくれる。

しばらく弾いていると些か音が疲れているというか、細くなっている感じがする。
欲しい音を出してくれるが、弱いのだ。

ただ僕はある点を見落とししていた。それは”弦交換”である。僕はダメ人間なのでギターの弦の交換というのは弦が切れた時くらいしか行っていなかったのだ。
ネットで調べるとギターの弦は数ヶ月で変えるのが良いと出てきた。
実に僕は1年以上も弦交換をしていなかった。

ある日曜日。そんなシンプルな事に気がつき、弦を交換した。昔の僕はそんなこともあろうかと現在の僕のために弦をストックしておいてくれたみたいだ。ギター部品を見ていたらあった。

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弦を交換すると実に新鮮な気持ちの音がなる。おそらくこれが正しいギターの使い方なのだろう。
僕は実に”使えるから”と言う理由だけで弦の交換をしていなかった。

別に変えなくても困らない。でもちょっと満足できない自分がいる。
ギターの弦ってのはそんな存在なんだな、とふと思った。

ギターと言うのはボディーとネックで構成されるものであり、弦は消耗品である。
僕はその弦に依存しすぎてたのではないかな?と。

弦は”げん”と読む。現在を表す、”現”。
音(おん)が一緒である。
現状にある程度満足しているけれど、何か満足できていない自分。
自分の人生も定期的に弦交換しないといけないんだな、なんて思った。

ちなみに”現”と言う文字は、”うつつ”とも読む。
“うつつ”と言うのは”意識の正常な状態”と言う意味や、”現実に生きている状態。現存”と言う意味がある。
“意識の正常な状態”を取り戻すために”弦交換”をするのも何かの意味があるのかな?なんて思った次第である。

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