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ミュージシャンとお笑い芸人の違い

これは芸人さんの愚痴あるあるなんですけれど、「ミュージシャンってヒット曲を作れば色んなライブで同じ曲をやっても喜ばれる。でも芸人のネタですごい受けても毎回ライブやるわけにはいかない。新しいネタ書かないとダメなんだよ。本当に割に合わない」って言うものです。

確かに、ミスチルってデビューしてから30年も経ちますけれど、今でもライブで”イノセントワールド”を演奏したらみんな沸くんですよね。
でも、お笑い芸人さんのライブで過去に受けたネタをやっても「それ見たことあるよ」ってなってしまうんです。
もちろん、”再演”や”傑作選”と言うイレギュラーな形で過去のネタを披露することもあると思います(バナナマンさんは傑作選をやっています)

お笑い芸人って「意外性で笑わせる」のがキモなのでオチがわかってしまっていると見てて意外性が無くなってしまうんですよね。勿論それを知った上で楽しむって言うのも良いと思います。(映画とかドラマを何回も見てしまうのに似ているのかもしれませんね)

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こう考えると圧倒的にミュージシャンの方がいいじゃん!って思われるかもしれませんが、お笑い芸人には”フォーマット”と言うものがあるんですよ。

東京03だったら「サラリーマンコント」(ツッコミが飯塚さん、小ボケが角田さん、大ボケが豊本さん)
ミルクボーイだったら、「うちのオカンが言ってた」(コーンフレーク)
アルコアンドピースだったら「忍者」
ウエストランドだったら「あるなしクイズ」

とか…。挙げていけばキリがないですね。

芸風よりももっと一歩先に踏み込んだ「このお笑いフォーマットは俺たちのもの」って言うのがあると思います。
“フォーマット”を持った芸人は強いです。

その点ミュージシャンは”フォーマット”を使ってしまうと「あれ、このミュージシャンの曲って似たようなものばっかりで飽きるな」みたいになってしまう感覚は否めません。(クリシェとかカノンとかそう言うのは抜きとして…そう言う意味では「カノンと言えば」で有名なパッヘルベルさんは凄いですよね。ちなみにカノン進行でデビュー曲を作るとヒットするけれど一発屋で終わる傾向が強いとも言われています)

森崎博之は「つぼみ」以上の曲を作れない

どちらにせよ、クリエイターはいわゆるゼロイチ(0から1を作る)作業がとても大事です。
1を100にすることは比較的できるかもしれませんが、0から1を作るのは本当に大変です。

算数でも、
0 x 100 = 0
1 x 100 = 100
ですからね。

ただ音楽に関してはゼロイチじゃなくても曲は作れると思います。コード進行には限界がありますからね。リフ(ギターで弾くイントロとかのメロディー)をいかに工夫するか?とかはあると思います。

お笑いも模倣して作り始めることはできると思いますが、やっぱり笑わせるのは難しいです。「どっからそんな発想思いつくの?」って言う設定や意外性って本当に天才の所業なんじゃないかな?と思うんですよね。

あ、でもミュージシャンも芸人も死ぬほど練習しています。同じ事を何回も何回も繰り返して細かい部分を修正してブラッシュアップして…それは変わらないと思います。なので思ったほど簡単な世界ではないと思います。

途方もない時間と根気が必要な世界ですからね。僕はどちらもリスペクトしています!

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