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逆に出来ない!『放送できる笑えない芸人』S-1グランプリ

水曜日のダウンタウンと言う番組があります。プレゼンターが持ち寄った”説”を検証すると言うテイで悪意に満ちた笑いを届ける不思議な番組。

基本的に人を蔑ます番組ですがBPOとかのクレームが来ていないのか不思議と長続きしている番組で芸人達も「え?っこれ水曜日?」と言う”水曜日”と言うキーワードが定着し、このキーワードにより往年のドッキリ番組のように芸人は安心したりブレイクしたりしていますね。

大泉洋がブレイクした地方のローカル番組である”水曜どうでしょう”もそうですが、”水曜日”と言うキーワードにはなにか不思議な力があるのでしょうかね?

ここからが本題なのですがその”水曜日のダウンタウン”のある企画で『S-1グランプリ』と言うものがありました。中堅芸人(主に関東芸人)が「この芸人(ピン芸人)は凄く長い間お笑いをやっているけれど本当に面白くない!」と言う芸人を推薦しその面白くなさを競うと言う戦いです。つまらない方が勝ち進む大会。
S-1は”スベリ-1″の略です。

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推薦人の顔ぶれを見ているとどうにもテレビに出る前には中野twlを主戦場としていた芸人達っぽいですね。所謂”地下芸人”。アンダーグラウンドの世界とでも言いましょうか?

何かの記事で読んだのですが『R-1の第一予選はカオス』らしく、どうにも「R-1はピン芸人の賞レース。エントリーはお金を払えば誰でも可能。人間的に問題がある人はコンビも組むことが出来ない。だからピン芸人しかできない(M-1の第一予選はまだ人間関係(コミュニケーション)を取れているから普通といえば普通)。その芸人の考える笑いは常人の意識を逸したものがある。第一予選は本当にフィルターがかかっていない純度高めの変な世界が繰り広げられるため精神が安定してない状態で見ると”もっていかれる”可能性があり本当に危険」らしいです。

売れない芸人は勿論『芸で食っていける』訳ではないです。売れないバンドマン同様生きていくためのお金は別の仕事(アルバイトなど)をして稼がないといけません。そのため、10年以上それを続けているとやはり”挫折”が見えてくるそうです。昔のM-1には出場条件が『結成10年以内』というものがありましたがそれは諦めをつけさせるためだったそうで、「10年やってダメならお笑いの才能がない」という為に設けられたものでした。逆に言うと「それ以上やってても芽が出来ることがない。今(10年以内)なら芸人以外の道で生きることもできるから」と言うやさしさからきたものだったそうです。

それでも芸人を続けている人はいます。そんなピン芸人が戦う『S-1』。実際に録画して観たのですが非常に凄いものがありました。

笑ったら負けと言う緊張感からうまれる笑い(例えば昔年末に放送されていた「笑ってはいけない」シリーズとかTBSの「イロモネア」とか)はありますが、このS-1は審査員(一般審査員)には「面白いと思う芸人に投票してください」と伝えられていた為、本当に面白かったら笑いたい人が審査した結果となります。
(出場芸人にも「S-1は”シングル1″の略です」みたいな感じで伝えられていました)

それでも笑えないんです。番組では「よし、誰も笑わない!いけー!」とか「ダメだ、観客が笑ってる。こいつは面白すぎる」みたいに本当に馬鹿にしているのですが『S-1』は地上波の番組(水曜日のダウンタウンの企画)。そのネタは”放送できるレベル”である必要があるのですよね。つまりここに出ている芸人達は一定のお笑いのセオリーやフォーマットをもってネタを披露するのです。でも笑えない。これが凄いと思ってしまうんですよ。

芸人によってはちゃんとブリッジを使っていたりフリップネタをしたりと、一定レベルの『お笑いの定義』には乗ってるのです。だから放送可能なのだと思います。でも面白くない。
憐れみから来る『笑えない』ではなくシンプルに笑えない。番組としてはこの微妙なラインを攻めるのです。
みてて途中から変な感じになるくらいに凄かったです。

何が凄いかと言うと、やっぱり少しでも型の使い方や間の使い方、声のボリュームが上手いとちゃんと審査員は笑うんです。
でもその型を使っていても笑えない芸人が勝ち進む大会。
ネタの間が0.1秒違ったら審査員は笑ったかも知れないですし、声のハリ方がちょっと違えば笑えるネタになっていた可能性はあるのです。
数分間のネタ披露の間で(芸人はそれを意図していないですが)常にそれを間違え続ける必要がある。とは言えその間違えが本当に変すぎたら放送できない、そのギリギリのラインを攻める番組。水曜日のダウンタウン、おそるべし。

結局優勝したのは唯一型を使わなかった芸人さんでした。滑舌が悪いとか声が小さいとかそう言う芸人さんはちゃんと負けており(面白いと評価されており)やはりネタとしては成立していたんです。
推薦人の1人である野田クリスタルさんは、松本人志さんを指して「これは(型にはまらないシュールな笑いを作り続けた)あなたが作り出した芸人なのです」と言っていたのが非常にインパクトがありました。ちゃんとダウンタウン自身を使ってオチを付けるという。

次回はないと思う(この企画を観てしまった芸人が出演したらやっぱり「狙ってしまう」ので)ので「凄いもの観れたな!」と言う感想でした。おわりー。

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