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占いはほどほどに…

朝の情報番組の占いで「今日のラッキーアイテム」などを紹介しているコーナーが個人的に好きです。ネットでも手軽に見ることができるため、若手と一緒に仕事をする際には「今日は○○に注意しよう!」と半分冗談交じりで話題にすることができます。占いを信じていない人でも、この程度の軽い内容なら話のネタとして受け入れてもらえるでしょう。何せ無料ですから。

星座は12星座、血液型は4種類しかありません。その少ない組み合わせで人の運勢が決まるわけがないと思います。さらに細かく分類していくと、人類の数だけ占いのパターンが必要になるでしょう。そのため、すべての人を個別に占うことは難しいのでカテゴライズするしかありません。その分類方法の中で、大衆に最も受け入れられやすいのが星座と血液型です。

個人的には、ここに「左利きの人」などのパターンを増やしてもらえると嬉しいです。例えば「魚座のA型の人、今日はスーパーラッキー!ギャンブルにチャレンジしてみては?」なんてことがあれば、魚座のA型で時間がある人はパチンコ店などに集まるでしょう。しかし皆が大勝ちできるかというと、当然ですが勝つ人と負ける人が出てきます。

お店(パチンコ屋)側は開店前に設定を決めているため、設定の悪い台に座ってしまった人は基本的に勝てません。占いの力で機械の確率を変えられれば良いのですが、それは不可能です。ホールコンピュータが異常値を検知すれば、占いどころか攻略プロとして出入り禁止になる可能性もあります。

私は、自分にプラスな占いは信じますしマイナスな占いは信じません。その程度のスタンスです。簡単に言えばポジティブシンキングというものです。この位の捉え方が良い考え方だと思います。根拠がなくても「そんなものだよね」と軽く受け流せるレベルのものは、生活のちょっとしたスパイスのようなものです。

たまには「ラッキー行動は“献血”!」というようなユニークな提案をしてみるのも面白いかもしれません。

さて、昔、年上の女性と渋谷でデートをしたことがありました。買い物はほとんどせず、食事をしてお酒を飲んで過ごしていたんですよね。もう一押しすればホテルに行くことも可能だったかもしれませんが、なぜか当時流行していた占いを受けることになりました。いわゆる「〜〜の母」と呼ばれる占い師が流行していた時代です。

Job uranaishi

「うさんくさいな」と思いつつも、女性も一緒にいたので喧嘩腰にならずにカウンセリングを受けました。その結果は「名前を変えなさい。今の名前が良くない」というもので、これに1万円近いお金を支払うことになりました。

芸人が売れずに改名して心機一転を図るのは理解できますが、「本名を変えろ」と言われるのはさすがに納得がいきません。この名前で28年間(当時)生きてきたのです。よくわからない占いで1万円を請求し、他人の人生に無責任な提案をする占い師という職業に憤りを感じた覚えがあります。

当時は占いブームだったため、「水に気をつけましょう」「横断歩道を渡るときは慎重に」などのイージーな占いが当たり前のように受け入れられていました。しかし「これをすることで人生が劇的に変わる」といった“強い”占いを求める人も多かったのかもしれません。占いは自己責任であり、料金を支払ったらそれで終わりなので警察も介入しにくかったのでしょう。

その女性とはこの出来事が原因で別れたわけではありませんが、その後はデートで占い師に占ってもらうようなイベントは避けるようになりました。

ちなみに、占いをエンターテインメントと考えると、コールドリーディングやホットリーディングといった決して“スピリチュアル”ではない技術的な手法が使われます。これには高度な技術が必要です。コールドリーディングの簡単な例としては、ゲストに事前にアンケートを書いてもらい、それを占い師が事前に読んでおくというものです。「ほら、当たるでしょう!」……それは当然です、本人が書いた内容を読んでいるのですから。ホットリーディングは”誘導”です。「あなたの親戚でペットを大事に可愛がっている人いたでしょう?」など大抵当てはまりそうな事を言いながらその人が故人である事がわかると「その人がアナタをみて悲しんでいます」みたいな感じで誘導するものです。
これらは占いではなく、あくまでも会話の技術ですね。

また、占いと宗教は異なるものであり、新興宗教には注意が必要です。彼らは自分の能力を肯定してくれるため、「誰も私を理解してくれない!」という孤独感に悩む人々の駆け込み寺となることがあります。承認欲求が満たされやすいため、気づかないうちに深みにはまってしまうこともあります。
そういう「心が安らげる場所」を提供してくれるのは嬉しいですが、多額のお布施を要求してきたり他の人を勧誘しないといけなかったり今の職をやめるほど(もしくは勧誘による人間関係の悪化で辞めざるをえない様な状況になる)になると取り返しがつかなくなってしまいます。

ってー事でテレビや雑誌の占いコーナーをライトな感覚で見るくらいが良いのではないかな?と言う感想でした。
くれぐれもほどほどに……。

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