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SNSで罵声を書いている人は日本語が下手!

ダウ90000の蓮見さんと、漫画「チ。」の作者の魚豊さんが話しているPodcast(『トキトケトーク』)を聴いた時のエピソードです。

あるテーマの中で「今の人って日本語が下手なんだよ」と蓮見さんが発言していました。

ちょっとそれ自体火力が高い発言だなぁーと思っていたのですが、その後に「下手だから相手を20%傷つけるような日本語を書けない。100%傷つける書き方しか出来ないんだよ。100%傷つけるのは簡単なの。『死ね』とか書けばいいから。でもさ、その人を20%位傷つけるような日本語を書けない人ばっかり」みたいな風に続けて発言。

Net ijime man

これを聴いて「なるほどなぁ」と唸ってしまいました。

文字数が制限されているSNSでも日本語が上手い人はその文字数内で意味が伝わるような書き方をします。言いたい事を簡潔に纏められない人はSNSに課金して長文で書いたりしますが、現代の人に長々とSNS上に書いても「長いよ」って言われて読んでもらえない事が多いと思います。自分のブログとかnoteに書けよ、と。

相手に言葉でダメージを与えたい!(これはニュアンスが難しいですが”良い意味”と捉えてください)
でも日本語が下手だとどういう書き方をすれば良いかわからない。結果、主語が大きな偏見・決め付け・汚い言葉で書く事しか出来ないんだと。
……そう思うとなんか可哀想に思えてきます。絶望的に語彙力が無いのかも知れません。

また最近は形容詞もあまり色々なものを使わずに「ヤバい」の一言で済ませてしまう傾向があると思っています。
美味しくても「ヤバい」
綺麗でも「ヤバい」
本当に危ない人に対しても「ヤバい」
みたいな感じですかね。
“すごい”と言う言葉が”ヤバい”に置き換わっているとも考えられるのですが、本当に危ない人に対して「あの人すごいよね……」というのはちょっとニュアンスが違うと。”ヤバい”は本来は危険な意味も包含しているので個人的にはあまり乱用しないようにしたいところです。
正直、若者の日本語の使い方がヤバい状態。

僕自身、日本語が上手い訳では無いです。だから自分の思いを伝えるための文章を書く為の場としてこのブログ(ドーナッツ方位)のエントリーを書いています。時間があれば過去のエントリーを見直して「俺はこんなに文章を書くのが下手だったのか……」と誤字脱字の修正や加筆修正を行っています。

仕事の中で部下に叱る(指摘する)ときも「役に立たない」とか「なんでわからないの?」って言う言い方はダメだと思ってます。とは言え指導しないと同じミスを繰り返してしまうので「ぜんぜん良いよ」とか「問題ないよ」とミスを肯定するような表現も違う。
だからオブラートに包んで人に合わせて言い方を変えるようにしてます。その微妙なニュアンスを伝えるために、綺麗で読みやすい日本語を使えるように日々精進していきたいと思うのです。

蓮見さんは物語を作る側なので、基礎知識として色々な本や芸術に触れた結果を元に自分の作品を日本語としてアウトプット(=台本)しています。恐らくかなり繊細な感じで書いているのではないでしょうか?そういう作品の感想を「ダウ90000、ヤバっ」とか「観たけれどクソだった」だけですまされてしまっていたりする事があったとしたら冒頭の発言に繋がるのかもしれません。

そう考えると小学校とかでやった”読書感想文”って大事だったんだな……と思ってしまいます。
色々な言語は時代とともに使い方が変わっていきます。あと100年もすれば”感情を伝える”表現も大分簡素化されていくのかもしれませんし、きっとそれで問題ない時代になっているんだと思うので「けしからん!」と強く言うことも違うのかな……?と。

Sakubun dokusyo kansou

ただ、インターネットとかが無かった時代に沢山の本を読む事が出来た時代に生まれて僕は良かったと。
みんな、本をもっと読まないと感受性とか表現力が乏しい”ヤバい人”になっちゃうよ!

では。

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