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芸人の自己管理とプロ意識

お笑いが好きです。
特に“おぎやはぎ“さんが好きなんですけれど、もうおぎやはぎさんも50代。いつまでも第一線と言うわけにもいきません。そもそもおぎやはぎさんはデビュー時から第一線で活躍することを避けてきてますし、今後露出が減るのではないでしょうか?

ここ5年位で特に好きになったのは『アルコアンドピース』さんと『空気階段』さんです。2組とも深夜ラジオをやっておりトークもネタもとても面白い。

さて、今回はそのお笑い論とかの話ではなくて『芸人の根性』についてです。

空気階段の鈴木もぐらさんは肥満体のせいか股関節の軟骨が擦り切れてなくなってしまい常に下半身に激痛が走っている状態だったそうです。対策としては人工関節を入れる事で痛みは消えるそうですが、あくまでも“人工“なので手術によって改善はするものの“人工部品“には寿命があるらしく現代医学では手術してから約20年でダメになってしまうとのこと。
「ならその時にまた手術すれば良いじゃん!」と思われるかもしれませんが人間の体とは不思議なもので人工関節を入れても数年経つと『身体が人工関節を自分の本来の関節だと思い込む(同化してしまう?)』らしく次に手術となると前回よりも広範囲での入れ替えが必要とされてしまうのですが、ここの部分が現代医学では無理と言われてるそうです。

このエントリでは現代医学の話をするつもりでは無いですし「そんな生活してたらダメになるよ」と啓蒙するつもりもありません。

“毎日股関節の激痛に耐えながらも笑顔を絶やさずにお笑いをやる“

僕は鈴木もぐらさんにその根性を感じたんです。すげーな、と。ここが本題。

Mogura grass

痛さを見せない男。鈴木もぐら

普通に考えて頭痛、胃痛、腰痛など我々は日々色々な痛みを持ちながら生きています。でも辛いときはもうダメ。ギリギリ仕事できてもパフォーマンスは最悪です。簡単に言うと『顔に出る』状態。周りから見ても明らかに「調子悪いなぁー。休んだほうがらいいんじゃない?」ってなるヤツです。

サラリーマンには有給制度がありますので「ちょっと安静にするわ」と休むことは出来ます。でも芸人はそういう訳にはいかない。
僕も数年前に首のヘルニアをやりましたがとてもニコニコと過ごす事は出来ませんでした。奇しくもコロナ禍でリモートワークが出来たのでなんとか過ごせましたが出社強制だったらギブアップしていたと思います。

そう考えると改めて「芸人さんの根性って凄いな」と感じたんですよ。
結果、鈴木もぐらさんは2025年に手術を受けることになったのですがその直前の動画では流石に脚をひきずって歩いておりました。芸人が『演者』の状態で痛みを見せると言うのは余程のことだと思います。

流石に普段の生活の痛みには耐えられても空気階段さんはコント師で身体を使ったネタもあるのでそのパフォーマンスも含めて今回の手術に繋がったのでしょう。
僕ならそこまで我慢は出来ないと思います。しかし、芸人界ではちょっと空席が出来ると次の世代の若手が台頭します。
最近だと松本人志さんがテレビから消えてしまいましたがバラエティーは途絶えることなく放送されています。残念ながら王者の不在は芸能界では大チャンス。椅子取りゲームはかなり冷酷でシビアなのでしょう。

……とは言え無理をおして一生ものの障害を持つのは長期的に見ると損な話。今回の鈴木もぐらさんの手術は逆に好機と考えるのが良いかも知れません。実際に手術含め入院期間は2週間ほどだったそうで事前収録分含め”空気階段不在”期間を感じる事はほぼありませんでした。

Kuzu mogura pants

オートマータ化したメカ鈴木もぐら。手術直後は両方杖でズボンを自分であげられません

しかし思えば思うほど芸能界って大変な世界ですね。大金を手に入れられるチャンスはサラリーマンよりありますが消えてしまう可能性はサラリーマンの非ではありません。
どのタイミングで休養するのか?はとても大事なんだなと感じました。

あと芸人には頭痛持ちの人も多いみたいで僕が知っている限りではおぎやはぎの小木さん、オードリーの若林さんは『群発頭痛』と言う頭痛界の最強の(?)頭痛の保持者みたいです。
僕はあまり頭痛はありませんがたまに頭痛になると著しくポテンシャルが落ちますし本当に何も出来なくなります。

そんな中でも笑顔で全力でお笑いをやる。肥満や不摂生による体調不良は自業自得ですがそれを越えて“全力でお笑いをやる“プロ意識には本当に尊敬するしか無いです。
ただし、風邪やインフルエンザなど「自分は我慢しても他人にうつしてしまう可能性がある」病気は別。
それはキチンと自分で自己隔離して休みましょうね。

では。

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