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振ってくれてありがとう!

20代の多感な時代、5年間くらいずっと1人の女性が好きだった。結局付き合えなかったけど、それで良かったのかもしれない。42歳の今、再び考え、さらに思う。

僕の中では君は一生綺麗な人で残る。
もし付き合っていたら嫌な面もみえてくるだろう。別れたりすると嫌な思い出しか残らないかもしれない。
若いうちの姿そのもので僕の記憶に残る。そして、それは、決して色褪せることはない思い出となる。

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いつも綺麗な姿しか見ていなかった。
寝起きのスッピンで絶望する事もないんだ。

いつも綺麗なスーツ姿だった。
古いパジャマとかの部屋着を見る事も無かった。

いつも笑っていた。
怒る姿を見たことが無い。それも良かった。

ご飯を美味しそうに食べて居た。そういう女のコは大好きだ。

君はまだ新人なので仕事はまだそんなに出来なかった。だから、僕が教育係になることが出来た。これも奏した。

帰りは荻窪から新宿まで行き、一緒に小田急線に乗る、君は登戸だから新宿から近い。少し混んでても我慢する時間は短いはずだ。僕は藤沢だからとんでもなく遠い。
それを察してか「一本遅らせて座って帰りましょう」と言ってくれた君。さりげない優しさ。
乗っている知らないおじさんに「カップルさんかい?」って言われた思い出、忘れないよ。僕には誇りだった。

実はもう、顔もぼんやりとしか思い出せない。声もハッキリとは覚えてない。
15年以上前の話だからね。
でも僕の20代を全て奪って言った君。

Gカップ位グラマラスボディーで広末涼子に似てた。そんな、無敵で素敵な女のコ。そんな子が、僕の働くプロジェクトに参加していただけ。

今なら言える。心から言える。
振ってくれてありがとう!と。
大好きだった!と。(実際には2回も本人を目の前に告白している)

おかげで君には良い思い出しか残ってない。本当に楽しくてワクワクしてエキサイティングな思い出。僕が片道2時間の通勤も苦では無かったのは君に会えるからだ。これは本心から言える。

当時、aikoのアルバムをCDウォークマンで聴きながら出社していた。満員電車から見える景色ともリンクして素晴らしかった。新宿から中央線に乗って中野駅までに見える川辺には桜が目一杯咲き乱れていた。

「ああ、aikoも当時の彼氏に言われたのかな?」なんて思いながら。

42歳までの人生、自分から告白したことは実は人生で2回しかない。自慢ではないがそれ以外は全て向こうからの告白を受けたことになる。正直惰性で付き合ったこともあった。

人生で僕の方から告白した2回。それは両方とも君だ。一回では諦めきれなかった。

彼氏がいるのを知っていたのに。

ありがとう!迷惑だったよね。
でも、そうしないと一生後悔する気がしてたんだ。言わなきゃ絶対に後悔すると思ってたんだ。

振られたのは一瞬の悲しみがあったけど、告白できたと言うだけで満足。後悔だけはしたくなかったんだ。

今、君はどこで、どんな生活をしているのかは僕には全くわからない。寿退社したからだ。

だから良い。 キミももう良い年齢だと思う。明るく楽しい家庭を築いていてくれれば幸いだ。

ただ、君が1番綺麗な時期に一緒の時を過ごせたのは僕の誇りだ。

朝、荻窪駅から会社への道のり、コーヒーを買って会社に行くときに一緒になって「私もコーヒー買います!」とよく行ったコーヒーショップ。

…だまされてるんだよ、おまえは。そんな言葉も聞こえてこない平和な時代だったし、実際、君にはプレゼントの一つも送ってない。金銭的なダメージは全くない。思い出を貰うだけだった。本当にプライスレスな時間を貰った。

君ももう40歳かな?流石に老けては来ているだろう。子供も2人くらいいるのかな?
でも、幸せに暮らしているのならそれでいい。

僕の事なんかとっくに忘れてるだろうけど、僕の中には消しても消えない傷跡のようにこころの中に残ってる。そして、その傷跡が今でも僕の人生を上手くさせるように働いていると思うんだ。

じゃあ、また気が向いたら気持ちを発信するね。君には届かないだろうけど。

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