ここをクリックしてお気軽にお問い合わせください!

【書評】表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

夏休みの間に天気の隙間を見つけては川崎にウォーキングをしていました。川崎には約20分で歩けるので、ルーチンワークのようになっています。僕の家から川崎にウォーキングすると川崎の西口(ラゾーナ川崎)がある方につきます。

そこで、ラゾーナのフードコートで水を飲み、丸善(本屋)を冷やかしていました。ネットでは知っていたのでけれど、オードリー若林さんの新作エッセイ「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」が売っていたので買っておきました。

IMG 1163

夏休み中に読もうと思っていたのですが、なかなかきっかけがつかめず、結局、夏休みが終わってから少しづつ読んでいました。で、本日(日曜日)一気に読了しました。

エッセイと聞いていたのですが、この本はエッセイでもあり、旅行記でもあり、小説とも取れる。なんか不思議な本でした。

この本は、基本的に人見知りの若林さんが、同行もつけずに一人でキューバに行くと言う話です。(ほぼ)全編キューバでのエピソードとなっています。最初は「なんでキューバ?」とか「一人で自分でチケットを取ってまで行くような性格ではないはずなのに」と思いながら読んでいました。

この本は、「家庭教師」と言うエピソードがあり、そこで、社会主義と新自由主義について出てきます。このエピソードは創作なのか実話なのかわかりませんが、この本の中では重要なプロローグとなっています。

基本的にはあまり考えずに、「オードリー若林のキューバ旅行記」ってな感じで読んでいました。特に笑わせにかかってくのではなく淡々と話は進みます。

ただ、テレビやネットで見るのとは別の魅力を文章で感じられるのはやはり文字の力と言うのでしょうか?とても読んでいて気持ちよかったです。

で、読んでいき、最後の方の「音叉」と言うエピソードでちょっと「あれ?」と思いました。その後のエピソードは一気読みでした。なぜ、若林さんがキューバに行ったのか?そして、この日本で生きて行くのだろう?全てがわかりました。

読んでいて、「なんかオードリーの若林さんの本だと思って期待したんだけれど、すごく真面目に書いてあってつまらないなぁ」って途中で読むことをやめた人がいたら、もう一度、最後まで読んで欲しいです。そこに若林さんがいるから。

本としては、全体的に、実にテンポがよく、一気読みもできる量。ここら辺はさすがだと思います。

「Take it easy!」
僕もそんな風に生きています。

ぜひ、キューバってどんな所だろう?とかオードリーのファンです!以外の人にも読んで欲しい、ちゃんとした作品だと思います。僕は不覚にも最後に感動してしまいました。

オードリーのオールナイトニッポンを聞いていると「この本はあんまり広めて欲しくない(プロモーションしたくない)」と若林さんが必死に言っているのですが、「スカしてるのかなぁ?」って思ってたけれど、そんな自分を恥じてしまいました。

オススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です