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ジャムから学ぶ行動経済学ー予想どおりに不合理

はじめに

最近CMや朝のニュースで知ったのですが、マクドナルドがいろんなサイズのビックマックを出したり、吉野家の牛丼もサイズが増えているみたいですね。ちょうど良いサイズが食べたいと言うのは昔から、ラーメンとかでもあったので良い事ではないかな?と思います。

そんなに種類だして大丈夫なのかな?吉野家はご飯の量と牛の量で決められるけれど、マクドナルドは大丈夫なのかな?…なんて思ってみたり。

今回は、そんな話です。

ジャムの例

むかーしの話です(このエントリを書く2~3年前のお話)

ラジオでおぎやはぎの矢作さんかバナナマンの設楽さんのどっちかが言っていたエピソードなんですけれど

「りんご、みかんとか6種類しかラインナップが無いジャムの店と、もっと沢山の果実から24種類もジャムを揃えた専門店が出来たんだけれどね、普通、種類が多い方が選択肢が沢山あるから売れると思うじゃん?でも、実際に売上が高いのは6種類しかジャムを置いていない店なんだってさ」

と言う話をしていました。

「ほほう」と思いながら続きを聴いていると

「どうにも数が多すぎるとその場で決められないんだって。種類がありすぎて迷って結局買わずに帰っちゃう。種類が少ないと選択肢が狭められるので比較的その場で買いやすいんだってさ」

と続きました。

なるほど、在庫の量とか売値とかを抜きしても「人間って選択肢が多すぎても困るものなんだなぁ」とその時は思いました。

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種類が多すぎても困る!かも…

確かにジャムの話を例にとると、僕はギターが好きなんですけれど、同じ形でカラーが24種類もあれば、おそらく似たような色があるはずで、「うーん、どっちにするか悩むなぁ、決めきれん!」となるような気がするんですよね。

でも、黒、白、黄、赤、青、サンバースト(茶色でグラデーションかかってる奴)の6種類なら決められる気がするんですよね。「俺は黒かな?」ってな感じで…。

例えばもっと突き詰めた世界でいくとその中でも例えばギターの色で言うと、白と言っても
・ホワイト
・ヴィンテージホワイト
・オリンピックホワイト
など調べれば本当は色々な色があるんですよ。そうなってくると実物を何回も見比べないといけなくなり、決断が遅れる気がするんですよね(さらにギターになると音の鳴りとかが関係してきて、「うーん、このギター音はいいけれど色がね(またはその逆)」って事があります)


時間は流れて

ある時仕事中にこのジャムの種類のエピソードを思い出して先輩に話してみたら「それは“行動経済学”って言うんだよ」と教えてくれました。俗にいうマーケティング理論だそうです。

ほほう、そういう専門の学問があるのね。
と思っていたら、先輩が質問を出してきました

人気のかき氷屋

「ある横に長い海岸の隅に大人気で行列が出来るかき氷屋があるとしよう。そこにあなたはライバル店として海岸に出店する事になったとしたら、どこに店を置く?」

と言う問題です。

僕は「普通の人なら真逆の場所って答えると思うよな、でも、それだと単純すぎる。行列が出来ていると言う事は行列に並ぶのが面倒で手っ取り早くかき氷を食べたい人がいるはずだ」と思い、「大人気店の真横」と回答しました。

内心、どきどきしていたのですが、無事「正解」と言ってもらえました。
そうなんですよね、そういう「人間の心理」「こういう状況のとき人間はどう動くか?」と言うのを加味したのを”行動経済学”と言うみたいです。
行動心理とか集団心理って言葉は聞いたことがあるんですけれど、それを経済(マーケティング)に活かそうと言う学問みたいですね。

なるほど。

確かにラーメン屋を例にしてみると、超人気店の行列30分並ぶラーメン屋があったとして、全然違う場所にラーメン屋を開くよりも、その超人気店の近くに建てて「もう行列待つの疲れた!とりあえずラーメン食べたい!」って言うお客様にラーメンを提供するのは普通の考えではナンセンスに思われるかもしれませんが、行動心理学を使ったマーケティングをするとそれもありかもしれないんですよね。

“行動経済学”に基づくとこれもありって事です。ってか一定数の売上は確保できるでしょう。

おわりに

今回、行動経済学ってのを知ることができました。

ってか、今考えると、「(矢作さんか設楽さんか忘れたけれど)芸人なのに、そういう事も知っているんだなぁ。ラジオすげー勉強になる」と思ったものです。
(余談ですが、本当にラジオってTVとかでは話さないこういうさくっとしたエピソードなどが聴けてとても有益です)

それが仕事に繋がったりしているんですよね。後は新しい店とかが出来た時に「おぉ行動経済学勉強しているな」なんて思ってしまいます。

最近流行りの高級路線の食パン屋とかも種類を極限まで少なくする事でブランドと在庫ロスを省いているのかもしれませんね。そんなことばっかり考えながら日々生きている僕は、”少々面倒な存在”なんだと思います。

えぇ、自覚してます。

では今日はここまで。

 

行動経済学にちょっとでも興味を持った方は、下記の本(予想どおりに不合理)がおすすめですよ。是非!

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