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洗濯屋ケンちゃんの思い出

洗濯屋ケンちゃん…この名前を知っているのは40代以上であろう、正確には僕が最後の世代だと思うので45歳以上か…

”ケンちゃんシリーズ”とは、1969年から1982年にTBS系で放送されたテレビドラマである。

ケンちゃんシリーズと言うのは、
・すし屋のケンちゃん
・ケーキ屋ケンちゃん
・おもちゃ屋ケンちゃん
・おそば屋ケンちゃん
など、色々な職業の店に住むケンちゃんの物語。

…と書いているが実は、年齢から言ってこのシリーズは見てない。Wikipediaから拝借した。

ついでに言うとTBS系で放送された”ケンちゃんシリーズ”に洗濯屋と言う職業シリーズは無い。

洗濯屋とはなんなのか?クリーニング店?

結論から書くと、“洗濯屋ケンちゃん”とはアダルトビデオである。

ただ、普通のアダルトビデオとは違う、おそらく日本で1番最初の”裏ビデオ”だ。裏ビデオとは無修正でアハンウフンしてるアレだ。

今みたいにYoutubeがある時代でもFANZA(旧DMM.R18)がある時代でも無い。VHSと言うビデオテープで販売された作品。

Kaden vhs tape

実際に洗濯屋ケンちゃんを見た人はどのくらいいるだろうか?

高校の先輩が見たらしい、どこどこの本屋で秘密の暗号を言えば奥から出してくれるらしい。などなど…

そのうちに都市伝説と化してまったのか?と思うほど。
北海道の片田舎にいた僕は名前だけは知っていたけどそんなものを入手する術は無かった。

しばらくして高校を卒業して上京。横浜の片隅にある会社の寮に入った僕はまだ洗濯屋ケンちゃんを探していた…

当時、堂々とそう言うビデオ(アダルトビデオ)を売ってる店は本当に少なかったと思う。

本屋の一角にひっそりと並ぶVHS。「お、ここには(アダルトビデオが)あるのか」と思うと同時に「もしかしたら裏かも?」なんて思う僕がいた。もちろん、裏ビデオが普通に売っているはずはないのだが。

結論から言うと僕は”洗濯屋ケンちゃん”を見た事はなかった(ハズだ)

今ではネットで簡単に無修正動画が見られる時代。
親の目を盗まなくても、スマホでエロ動画が見られる時代である。

最近の若い人はスマホのエロ動画で満足だそうだ。僕の世代にはあまり理解できない。「世の中の全てのものは小型化している」とは言うがエロ動画だけは大画面で見たいものである。

ネットでエロが手軽に見られるようになるまで、僕たちの世代は”エロの探究”の繰り返しだった。
歌舞伎町では裏DVDを5枚10000円位で買える店もあった。勿論、違法店だ。もしその店にいる間に警察のガサ入れが入れば捕まってしまうリスクもある。

でも、リスクが大きい分、リターン(喜び)も大きかったように思う。
苦労が多いほど、その対価も大きい。長く助走をとった方がより遠くに飛べるって聞いたし、高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんだ。

裏ビデオを探す旅、終わりなき旅を渡り歩いてきた僕たちは今の若者よりもちょっと、いやもっと…エロい。

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