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人の振り見て我が振り直せ〜老人編

ー自分はあの新橋の寿司屋のうるさい客になってないか?ー

いきなり意味不明なことから始まってしまい申し訳ない。

昔、僕が20代の頃だ。年齢がほぼ一緒の会社の同僚と二人で新橋の寿司屋に行った。「回らない寿司を食おう!」ってのがその時のテーマ。
作法とか一切わからなかったので、「どのようにしますか?」との板前さんの問いに「一人8000円位でおまかせで握ってください」と返した。値段がわからないような寿司屋に初めて行くときは予算を店側に最初に伝えておくのが良い、と何かで読んだからだ。

その時にカウンターの隣にいたのが冒頭の”うるさい客”。
普通に会社の愚痴とかを話してうるさい訳ではない。
隣に香水臭い女性を連れて、寿司のネタにいちいち長々と蘊蓄を話した挙句、板前さんに「俺くらいわかっている客だと(板前さんも)楽だろう!?」と言ったあの客。
ちなみに、飲み食いしても1人1万円位の価格設定の寿司屋だ。こう言う店は「へえ、そうなんですねぇ」と言って美味い美味いと食っているのが一番。
そんなに話したかったら”銀座久兵衛”あたりで話してみてはどうか?「そう言う所作は粋ではない」事を思い知るはずだ。

さて、僕は少し話しすぎる癖がある。話せと言われたらどれだけでも話してしまう。なのでそれはセーブしている。仕事中はほとんど仕事の話以外は話さないし、BARとかに言っても空気を読んで話す。普通に社会人として社会で生きているとそう言うのが身に付く。

しかし、経験(やエピソード)も増えていくのも事実。なので誰かに話したくなる。
普通、それは結婚しているパートナーに話すのであろう。もしくは、居酒屋などで同僚と、だ。

寂しい人、普段話す相手が少ない人ほど『誰かに話したい』欲求が溜まる。話したくてしょうがないのに相手がいないのだ。
なので、孤独な老人は多弁になる傾向がある。

自分は46歳で独身。十分に『うるさい客』の条件を満たしている。なので、冒頭のあの人みたいになってないか?定期的に自分を振り返る必要がありそうだ。

話は変わって仕事の関係で10歳年上の人に業務を教えている。僕が46歳なので、相手は56歳位。定年間際。短期(1ヶ月ちょい)のテンポラリーな組織なので、長期的に仕事を一緒にする仲ではない。

まがいなりにも同じ職種なので、そんなに苦労しないかなぁ?と思ったが、驚くほど覚えが悪い。
「言われるがまま仕事をしてきて、自分で特に何かを考えて行動しない」そんな働き方をしてきたんだろうなぁ。と思う。
年齢も年齢なので、今から業務について『考える』能力を高めようとしても無理だと思う。
まぁ結婚しており子供も成人しているしゴルフが趣味との事なので、ぜひゴルフのスコアをあげるために「考えて」もらいたい。定年退職後の趣味はものすごく大事なので。
申し訳ないが、この人を育てる気はない。短期なので。

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老人は老人だけで若者の愚痴でも言っているのが理想

あと、テレビに出演している同い年の芸能人を見て「俺もあんな感じに(周りの目には)うつってるのかな?」なんて思わない方が良い。
彼ら(彼女ら)は美容にかなり気を使い、テレビに出演するときはファンデーションなどのメイクをしている。またスタイリストさんが用意してくれた流行りの服などを着てテレビに出ている。
あなたが男性だとして会社に行くときにメイクするだろうか?ファッションに常に気を使っているだろうか?

あなたは思っているよりも歳をとっている。
もちろん、それは僕にも当てはまる。

”人の振り見て我が振り直せ”

これは他人の行動・言動・所作を見て、良いところは積極的に取り入れ、悪いところは自分にも当てはまらないか考え、改めると言う意味。また、他人を批判する前に自分はどうなのか?自分の事を棚に上げてないか?を考えろ。と言う意味も含む。

実に便利な言葉である。

若い人には”反面教師”なる便利な言葉もあるので是非。

なお、一緒に仕事をしている別の人と雑談で年齢を聞いたら僕よりも10歳年下だった。僕が10歳年上に教えている感覚と同じ苛立ち(なんでわかってくれないんだ!)みたいなものを持たれると辛い。今のところ話は合っている。日々勉強しているとまだ46歳でもある程度柔軟な発想は湧くものだ。

唯一の救いは、若手(入社3年目だけれども、すごい頑張っている人)から「おっさんだからダメって訳ではないと思うんですよ。おっさんでも凄く仕事ができる人はいる。でも、ダメな人はやっぱりダメっすね」と言ってくれたこと。十把一絡げで『おっさん=ダメ』と言う定義をしてないって事。

誰にでも老いはくる。僕は過度なアンチエイジングをするつもりはないし、老いを受け入れながら暮らしていく年齢になっていることも自覚している。

ただ、なるべく迷惑はかけないように生きたい。
「あのうるさいだけで仕事ができないハゲたおっさん」と思われないように退くところは退いて、過去の知見が役に立つ場合は、勿体ぶらずに展開する。

そんな人に私はなりたいってー事で、〆。

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