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大企業では自分を過大評価した方が良い

2021年、Twitter上で47歳のITエンジニアが退職・転職するまでの漫画を見た。ほぼ毎日更新の4コマ漫画という「100ワニ」メソッドで進んでいくスタイル。結構同じ業界にいる身としてうんうん唸りながら見ていた覚えがある。
結果はやはり退職・転職と言う形になったが漫画の内容で”ボーナス0円”と言う評価が決定打になったように個人的に思えた。

基本的に、ボーナスと言うのは会社の利益(売上ではない)が大幅に過達した時に出るものである。
…と言うのが一般論であるが、実際は日本で大企業と呼ばれる部類の会社であれば、ある程度のボーナスは大幅に赤字となっても出る。大企業であれば『賞与引当金』と言う名目で予算計上されているので、その割合が多少前後するかも知れないが用意はされている。さらに非管理職、所謂組合員であるほど金額のレンジの幅ほど狭いが保証されている。

逆に管理職・非組合員になればなるほど、同じポジションであってもボーナスのレンジは大幅に異なる。
日本のローンで、「ボーナスを見込んだ支払い」や車や家を買った際の「ボーナスによる前倒し」が許容されている以上、少なくとも日本ではボーナスを見込んで年収と見られているのが大きい。これも良くも悪くも”日本のサラリーマン”たる所以である。

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個人事業主にボーナスはないが、利益に直結する面は大きい。
個人事業主の月収とサラリーマンの月収を比べて「個人事業主の方が圧倒的に多い。フリーランス最強!」と見えるかもしれないが、サラリーマンにはこれに年2回のボーナスが付与されるので結果的に年収ではサラリーマンの方が高いかもしれない。こればっかりは人(と入った会社)による。あと、絶対的に安定度が違う。

さて、件の47歳さんの件では、ボーナスの自己評価に対して「工程は遅延はしたが、結果的に(サービスの)リリースはできた」から”普通”と言う自己評価をした。…結果0円になった訳だが。

正直に言って、自己評価なんて過大評価した方が良いのだ。「遅延はしたが、僕だからこの遅延で済ますことが出来た。他の人ならもっと遅延していた」位の評価。
良くも悪くも”日本の大企業”に勤めているのなら、上昇志向はなくともサラリーのために過大評価はしておいた方が良いと思っている。
もちろん、全然成果を出していないのに自己を過大評価するのは良くない。
サラリーマンの場合、納期・売上・利益(損益)と言うのが目標になるだろう。営業職でも技術職でもこの3点は大きくは変わらないハズだ。

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売上を目標以上に上げる…。これは大企業では難しいと思われる。それは大企業はBtoBで仕事をしており、受注金額も大きいが契約のスパンも長い。その上で予算(=売上目標)というものが挙げられる。これを大幅に超えることはかなり運の要素が入ってくる。
全然取引のない会社から、「御社と仕事がしたい」と言う案件でもない限り無理だ。BtoBでは飛び込み営業も難しい。

例えばシステムエンジニアの場合は、売上予算に対して顧客側には”IT投資予算”という「この金額位はシステムの保守とか刷新にベンダに発注しても良いよ」と言う予算が計上される。これらは営業と顧客にてほぼ年度単位で既に決められている。俗に言う『握る』と言う行為はここで行われる。

納期と損益はエンジニア側のマネージャの力量による。売上高がどうしようもない(予定通り)の場合、予定通りの納期で仕事を終わらせ、かつコストを減らすことにより損益(この場合は利益)を増やす事が大切となる。
とは言え、受注段階でおおよその利益計算は終わっているので、これに対して大幅に利益を出してもそれはそれで「見積もりが甘い」となる。難しいものである。
ここがなかなか難しい線引きなので、ここでいかに「絶妙な利益を出して、組織として他のプロジェクトの赤字部分を補填する」かが大事となる。

ちなみに、大手IT企業の利益率は大体10%〜20%を見ておくと良いと思う。簡単に書くと、1億円の案件に対して利益を1500万出すと利益率15%になる。その位にしておくと(サラリーマン的に)良い。利益率はおおよそ大企業であれば期首などの会社の社長の発表を見ているとその会社の目標の利益率が上げられているハズなので、その数値を少し上回っていれば十分と『評価』に値する。

管理職としては、基本的に納期通りに利益率以上の利益を出せばOKだ。
そして、自身がそう言う管理職の元につけるかは”運”だ。よくフリーランスが「上司は運ゲー」と言ったりする。今流行り言葉を使うと”上司ガチャ”だ。運が良いとそう言う管理職につける。その上司がどのようなマネジメントを行うか?は人によるが、チャンスだと思って良い。
逆に上司に恵まれなかったら…。この場合は2通りのパターンに分けられる。
ひとつ目は”下剋上”だ。上司の不手際・力量不足を自分の力で解決できれば”上司の上司”にアピールできる。ふたつ目は「上司を変える」。これも実は”上司の上司”に言えば比較的簡単に実現出来る。大企業であれば大企業であるほどこの二つのパターンが有効である。

マニュアルめいた事を書いてしまったが、ここで2つともポイントになるのは「自分を過大評価」する事になる。
「この上司のプロジェクトがうまく行ったのは。自分がいたから」「この上司の下では自分の能力を発揮できない」、多少の誇張表現でも良い。事実であればなお良い。

長々と書いてしまったが、納期とおり目標の利益を出した場合に「目標通りの結果を出せた。なので評価は”普通”」と言う自己評価をして上司面談したとして、ボーナスなどの査定会議で「xxは自己評価は普通と言っているが、こいつは本当にすごい!もっと評価すべきだ!」なんて言う評価を下してくれる事は無い。断言しても良い。
可能性があるならば、全員が自分よりも能力が低くて自己評価も低かった場合くらいだ。この場合、相対的に繰り上げとなる。こんな事はまずないので安心(?)して欲しい。

もちろん、自分を過大評価しても査定会議で評価が落ちることは大いにある。ってかほとんどだ。でもその逆はほぼない。なので、是非どんどん自分を過大評価していただきたい。

あと、人を利用するなんて事でもしないと若くして昇進などない。『ズル』と思われるかもしれないが、ポストの数が限られている以上、他人を蹴落とさないと昇進は出来ない。他人を利用して自分の成果にして自己を過大評価して昇進して、多額のボーナスを貰う。
これが、答えだ。
このまま、管理職を管理する立場まで登ればゴールだ。簡単に言えば自分が現場で手足を動かさずして良い職位。
失敗は部下の責任。成功は自分のマネジメント能力の賜物。そう言うジャイアニズムが無いと今の日本では成功は難しい。

もちろん、このゴールに着くまでに化けの皮が剥がれると閑職への異動、子会社への出向と言う負けルートも待っている。社内に敵も増えると思うので、それ相応の覚悟とメンタルは必要だ。

47歳さんはマネージャーというよりは、生涯エンジニアのように思う。結果無事転職に成功して良かった。

大企業では仕組み的に月収に大きなレンジを持たせることが難しい。なので、ぜひ高額賞与を貰えるために自己評価が低い人は、一度自分を過大評価してみて欲しい。案外、自分を過大評価すると見えてくる世界も変わってくるかもしれない。

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