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Wikipediaの病

Wikipediaが定期的に行う「運営を維持するために募金してください」と言うメッセージ祭りが来た頃に下記のようなエントリを見つけました。

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参考
Wikipediaの抱える構造的欠陥 松井玲奈本人の削除要望めぐる議論を振り返る – KAI-YOU.net

Wikipediaは僕もかなり利用しています。人物や物事に対して「Wikipediaに載っていないと言うのはそれまで(有名ではない)なのだな」みたいな感じを持ってしまっているほどです。
逆にWikipediaに載るようになって1人前みたいな。有名税みたいなものだと思っています。

例えばコンビのお笑い芸人をWikipediaで見たときに、そのコンビ名のページしか出ないかそれぞれの個人に対してのページも別に用意されているか?でその芸人の知名度がわかったりします。

もちろんWikipediaだけを信じるのは良くないと思っています。特に「これ本当!?」みたいな記載があった場合は出典が明確でないかぎり複数ソースから調査をするようにしています。(Wikipediaには出典元を明記できる仕組みがあります)

ただ、こと誤った情報に関しての”修正”というのはなかなか難しいのだなと思いました。
Wikipediaは誰でも編集が可能です。なので誤った記載に対してその気になれば修正を行うことも可能です。もちろんインターネットの特性を利用して”出典”を明記できれば信ぴょう性が出ますが、逆に捉えると嘘をメインとした嫌がらせの編集も可能な訳です。

Wikipediaの仕組み上、それらの編集履歴は全て残ります。その仕組み自体は正しいと思うのですが1つの論点に対して『編集合戦』が始まってしまうとそちらに重みが取られてしまう(その点にフォーカスが当たってしまい結果的にバランスが取れなくなってしまう)のはちょっと違うのかなぁ〜と言う感じもしているんですよね。

Wikipedia PNG8

普通の人はそう言う行為(虚偽の編集)を無駄だと思いますし、わざわざしようと思わないと思います。ただ、一部のそう言う人がいるのは事実なんですよね。
ただし、本当に悪質で継続的に行われていればその編集者のブロックは可能です。また編集合戦が白熱しすぎた場合にはそのページの更新自体を一時的に出来なくする事も確か可能だったはずです。

何事もそうですが、モラルの上で文化が成り立っている世界に0.1%でもノイズが入ってしまうと崩壊する危険性を孕んでいるんですよね。
最近は回転寿司屋でイタズラ行為をしてその動画をSNSに挙げることで回転寿司チェーン店を初めとして少なからずとも飲食業に影響を与えています。

今回はWikipediaの件から書いてみましたが、この問題はなかなか難しいですよね。
完全会員制で身分証明が必要とかにすると今度は誰も編集しなくなる。そうするとWikipediaは成長を止め存在意義を失ってしまいますからね。

Wikipediaだけでは無くどこにでもそう言う”荒らし”は現れますしその人に対して何を言っても無駄です。「嘘を書かないようにしようね」と言う指摘で書かなくなるのであればその人は多分”荒らし”ではありません。
世の中には何度言っても理解してもらえない人ってのがいるのは事実ですし、自分もある事象に対してはそのような態度をとっている可能性があります。

他のエントリでも書きましたが、コップに入っている飲料水に1滴でも致死量に値する毒物を入れたらその水は飲めなくなってしまいます。対策としては解毒成分を入れて打ち消すか、致死量ではなくなるまで水を入れて薄めると言う方法しか無いんですよね。もうその毒物は排除できないんです。

そう言う人たちは排除できない。必ず現れる。……そう言う前提でサービスを作成したり、ひいては世の中を生きていかなければいけないんだな、って思いました。

ちなみに、Wikipediaの日本語エントリーは実はデータとしては20GB程度(2022年時点。英語エントリーは約100GB)なのでUSBメモリに入れて持ち運べる位の世界なんですよ、と言う事を記載して終わりにしたいと思います。


参考
Wikipediaの記事をすべてダウンロードしていつでもオフラインで閲覧&検索する方法 – GIGAZINE

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