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行列の先頭

川崎駅周辺を散歩することが多いのだがJR川﨑駅前の『餃子の王将』と銀柳街といういささか物騒な名前のアーケード街にある『一蘭』は本当にいつも行列が出来ている。

餃子の王将は地方にいた時にはいつでもふらっと入れる店だと思っているし、一蘭もだいぶ昔に新宿辺りで飲んでいた時に「なんか仕切りがあるラーメン屋があるらしいぞ」位の感覚で興味本位で行ったくらい。その時はまだそんなに流行っていなかった気がする。

個人的に飲食に関しては、あんまり並んでまで食べるのは好きではない。社員食堂でも食べようと思っていたメニューに行列が出来ていたらカレーなどの無難で並んでいないメニューに変更することもあるくらいだ。

テレビ東京のドラマ“孤独のグルメ“でゴローさんが訪れた店への聖地巡礼が一時期ブームになった。もしかしたら今もそうかもしれない。
このドラマの趣旨は“知らない街でお腹が空いたので土地勘がないけれど近くの良さげな店に入ってそこから何を食べるか考える“と言うフォーマット。間違っても事前にネットで調べたりはしない。
そのため聖地巡礼という行為は良いけれど、作品の趣旨からはかけ離れていると言う前提となる。テレビで見てゴローさんが食べたメニュー目当てに行列に並んで入店後、メニューを見て「こう言うのもあるのか!」や「そう来たか」はやはり違う。

またお店側としてもいきなり行列が出来る人気店になってしまい、結果地元の常連客を切って殿様商売をはじめるオーナーもいると聞く。(勿論、そうしない店の方が多いと思うが)結果は言わずもがな、である。目先の売上に飛びつくと長期的には失敗する典型。さらに常連客や店員から悪評が立ってしまう。SNS時代を象徴するムーブ。

ちなみに、行列自体は場合によっては嫌いではない。
一度だけだが大分前のiPhone発売祭りには前日から行列に並んだ。あれは「俺の番はまだか?」という行列というより開店までの時間をiPhone好きな人があーだこーだ言いながら過ごすイベントと捉えている。

そもそも日本人は行列慣れしている。駅のホームもちゃんと整列するし、とにかく並ぶ、並ぶ。行列のマーチ。

Gyouretsu

海外(欧米)では食事のために店の前に行列を作る文化はないはずなのだが、ことラーメンに関しては行列するのが『常識』となってきていると聞く。実に不思議な現象である。海外の人達に「ラーメンとはこうやって並んで食べるまでがセットだ」と言う文化が根付いてしまっているのかもしれない。それはそれで良くは、ない。

さて、ちょっと話は変わるが日本文化の一つに”サクラ”と言うものがある。流行っていない飲食店が何十人かをアルバイトで雇いその店に並んでもらう行為。そうやって繁盛店を装うと言うのもサクラの一つの活用法。日本人は「行列ができるほどなら美味しい店に違いない」と言う刷り込みがあるので喜んで行列に参加して”情報”を食べる。結果本当に人気店になってしまうから宣伝広告の戦略は恐ろしい。

思いがけない場所で行列が出来ているとつい「これってなんの行列ですか?」と並んでいる人に声をかけてみると「いやー私も良くわかってないんですよ。でも時間もあるしなんか得するかな?と思って」みたいな冗談もある。

実は行列の先頭が、店主・主催者、そして関係者や顧客を間違った方向に進めている黒幕……は考えすぎか。

個人としては、都会のフードコートをもう少し広くしてもらいたいと切に願うばかりである。フードコートは店よりも座席。座席に座れなければ食べ物も頼めない。しかしそれは(施設運営上)難しいのも良く知っている。

少なくとも、行列の先頭になる行為はなるべく避けよう……と思うのであった。

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