インターネット黎明期、Windows95が発売されて自宅から簡単にインターネットに繋がると話題になりました。自分達でページを作りたい人は色々と自分の趣味を公開していくのですが当時は本当に色んなカラー(特色)が出るデザインのホームページがありました。「ホームページはこれ!」みたいなお手本が定まっていなかった時代です。
当時はブログなんて文化やシステムも無かったですし、無料でそういうページを作れる所も少なかったです。僕はHTMLと言うものを駆使して日記を公開していました。試行錯誤でページの形をつくって日記を更新していくのは今となってはとても面倒な作業でしたが楽しかったですね。
FaceBookは勿論、ツイッターもmixiも無い時代。携帯電話はあったけれど、スマホなんてまだまだ先だった頃。2chも本当にまだまだアングラだった世界。(まぁ、今でもアングラですが)簡単に言うとSNSがなかったんです。だからネットをやっていた人(ネット民)はオタク(や変わった人)が多かったような気がします。
そんな時、ネット民は情報を集めるだけではなく、他人の日記を読んでいたりもしました。
今の個人ブログ(アフィリエイト目的では無い)の先駆けは、個人のHPにある日記です。十人十色の日記。それらを総称して、”Web日記”なんて読んでいた時代がありました。
それらを纏めたサイトで『日記猿人』と言うのがありました。アクセスログもまだついていない時代。今のFaceBookの「イイね!」ボタンみたいな投票ボタンで、日記ランキングをしていました。
一言メッセージを作者に送る簡単なcgiを置いてあるページもあり、何も書かずにメールを送る『空メール』なるボタンを設置して”読んだよ!”の代わりにしていたんですよね。
スマホも無い時代。携帯でWebなんて見ようものなら多額のパケット代が請求される時代、通勤途中にブログをチェックなんて事はできません。
仕事を終えて、家に帰ってきて風呂に入ったら一日の終わりにビールを飲みながらWeb日記のチェックを行なうのです。大抵、みんな境遇は一緒なので更新時間が22時以降となります。僕も個人のWeb日記を持っており、その更新前に他人の日記を読みその後自分の日記をアップしてから、また他人の日記を読んでいたものです。毎日2時位まで夜更かししていました。今では考えられません。
ビールを飲みながら日記を書いているので、なんか意味不明(酒に酔っているのでは無く自分に酔っている)なポエムみたいなのを書いてみたりして、いやー懐かしい思い出です。
今は便利ですよね。パソコン無くたってスマホで写真とってスマホで文章打って更新ボタンを押せばブログが投稿されちゃいますもの。noteとかがそんな感じ。
日記同士で喧嘩したりね。
ちなみに無料が当たり前のインターネット昨今ですが当時そういうランキングサイトを運営すると言うことはサーバの維持費がかかってですね、僕たちは無料で参加させてもらってましたがアフェリエイトの無い時代 管理人の手弁当(無料。持ち出し)でサーバが運営されていた訳です。
今思っても感謝です。
懐かしいなぁ。僕は当時から友達と独自ドメインを持って独自サーバを立ててやっていましたが、大抵の人はジオシティーズとかプロバイダと契約すると貰えるページに日記を書いていたような気がします。(無料のサービスも最近どんどん閉鎖していっていますね)
オフ会も何回か参加させていただきました。
最近は僕もスタイルをブログスタイルにして、内容も個人日記みたいな書き方を辞めてしまっています。(このブログの事です)
今でも日記を続けている人はどの位いるのでしょう?あの時代に20代30代だった人はその当時の年齢+15歳位年齢を重ねている訳ですからね。
今は広告収入など便利な収益システムがあるので、またこういうリンク集が出てきても良いのではないか?と、時々思ったりするのです。