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僕が安易に”起業”を勧めない訳。

はじめに

さぁ、今年も年末、そろそろ年が変わるので、どっかのインチキインフルエンサーが「来年は心機一転、転職しよう!」なんて転職アフィリエイトを貼りまくる時期でもあります。あとはまぁ馬鹿みたいに「搾取されるな、搾取する側に変われ!起業しろ!」って言う声が大きくなってくる時期かもしれませんね。

僕はね、サラリーマンは悪くない仕事だと思っています。もちろん人には”向き不向き”があるので、サラリーマンの器に収まらないで外に出た方が良い人もいると思いません。

さて、これを読んでいる人で起業に興味がある人に質問です。

「会社を辞めたら何をしたいですか?」

この簡単な問いに即答できる人は起業に向いているのかもしれません。会社としてはVisionと社会貢献のMissionがあります。
それが明確に答えられる、そう言う人は起業した方が良いでしょう。
例えば「自分が考えているWebサービスは世界の人の繋がりを密にして世界を変えるかもしれない。今の生活ではそのWebサービスをローンチする時間が無い。だがこのサービスのアイデアを他人に取られたら負けだと思っている」位の人。ビジネスキャンパス(リーンキャンパス)を書けと言われたらすぐに書けるパターンです。
ただし、「うーん、特になんも決めてないんだけれどサラリーマンの生き方って俺の思ってるのとは違うんだよね。会社に搾取されるだけで、時間を奪われ続け結果定年になって捨てられる。そういうのは違うと思ってるんだ」なんて人は起業は諦めた方が身のためです。老婆心ながら。

Kigyou business man

では、なぜそう言う人に”起業”を進めないのか?
理由を説明していこうと思います。

やりたい事がない

これが一番大きいです。 オンラインサロンや自己啓発本をそのまま鵜呑みにした人ですね。 もしかして、

  • 大した事が無い年収で人間を家畜扱いする
  • 自分が生み出した成果物(資産)は会社のものになってしまう
  • 頑張った所でクビになるリスクは避けられない。今の間に別の道を探しておくべきだ

なーんて発想になって無いでしょうか? 逆にその考えに洗脳されているのでは無いでしょうか?

では、逆に聞いてみたいです

  • あなたが休んでも会社は回ります。インフルエンザになって一週間休んでも会社は回ります。でも、あなたが休んでいても会社からちゃんと給料をもらえるのは何故でしょう
  • 会社が赤字でもあなたがどんな人でも年に2回(業種によってはそれ以上)ボーナスが貰えるのは何故でしょう
  • あなたは上司に言われた成果物しか作っていないんですか?自分で何も考えずただ言われたことだけをやっているだけですか?

上記の質問に「当たり前だろ。会社で社畜やってるんだから」と思っている人は本当に今の会社を辞めない方が良いと思います(パワハラが常習化しているのなら別ですが)

Kyuryou bonus man2

フリーランス(もしくは起業したて)になると、

  • 毎月の給与は安定しません。自分が病気で休めばその分穴が空き、お金はもらないどころか顧客(クライアント)との信頼関係にもヒビが入ります
  • あなたの稼ぎ次第でサラリーマン時代より自由に使えるお金は増えるかもしれませんが、安定したボーナスは貰えません。というかおそらくボーナスという概念がありません
  • 社会的信用が無くなります。ここでまた「35年ローン」とか書くと変な人が湧いてきますが、まぁちょいと高い外車でも数年ローンで買おうとしても審査が通りません。サラリーマンなら通ったでしょう。それは貴方に信用があるのでは無く、あなたが勤めている(いた)会社に信用があるからです

上記リスクを全て自分で背負う事になります。「やってやろうじゃないか。俺は今まで誰にも頼らずに生きてきたんだ。自分の取り分は全部もらうぜ。もちろん、病欠なんてしない!」って言い切れる人はいいですけれど、そこまでの根性があるのなら、あなたにはもうやりたい事は決まっているのでは無いでしょうか?

ブロガーは起業では無い

これは僕が事ある事に言っているのですが「会社辞めて、プロブロガーとして生きていきます!」って言う人が今でも少数ながらいるんですけれど(もしくはそういう生き方をしようとしている人)、僕に言わせてみたら「それ副業でできませんか?」と思うんですよ。

僕は12年かかりましたが、昼はサラリーマンをしながら暇な時間にブログを書いてすでに1700エントリー以上あります。(ちなみにブログが流行る前は、ほぼ毎日Web日記を10年間書いてました。簡単に言うと3650エントリー書きました)
さて、あなたは明日から嫌だった会社を辞めてプロブロガーになったとしましょう。まず、広告(Adsense)では食っていけません。なので貴方は個性を捨てて、ジャンルを絞りアフィリエイターとして提灯記事を書きながら生きていくわけです。
僕はブログ(Adsenseメイン)でアフィリエイトはほとんどやっていませんが、1700エントリーを書くにはどれだけかかるでしょうか?
貴方はもうフリーですから1日10記事は書けるでしょう。それでも170日かかりますね。土日祝日なしで1日10エントリーのブログを書いても170日かかるわけです。

あと、やり始めるとわかると思いますけれどネタって無尽蔵に生まれませんからね。ネタを考える時間を捻り出す必要があります。

Blogger man m

そして、次に貴方は毎日のアフィリエイトの発生金額に一喜一憂する事になります。何故なら貴方の書いた記事に共感してそのエントリ経由で契約が発生しないと貴方の財布にはお金が入らないのですから。
そうしないと貴方の貯蓄は毎月減っていく一方です。よく”今月の発生額150万円!”なんてブロガーがTwitterで自慢してくるかもしれませんが、そのブロガーって有名ですかね?アフィリエイターとしてはSEO(特定のキーワードでGoogleの上位に検索される。少なくとも1ページ目にいる必要がある)が大事です。
それと同時に筆者のキャラを作ることも重要です。セルフブランディングって奴ですね。

一つの切り分けなのですが、そのプロブロガー、Wikipediaにページ載ってますか?「日本のプロブロガー20人」とかに載ってますか?

載っていなければ、セルフブランディグで大口叩いているだけで儲かってはいないと思います。あ、あと”発生額”って言葉を使っている人はアフィリエイト経由で「売れるかも?」言うチャンスを得ただけです。確定したわけではないですし、入金はさらに先になります。

貯蓄は十分か?

ネットとかが全然なかった僕の若い時代にも『脱サラして喫茶店を始める』とか『脱サラしてラーメン屋を始める』なんて声は聞こえてきました。でも成功しているのは一握りの人間だけです。 たまに脱サラで成功している人がニュースで取り上げられているか?と言うと一握りの成功した人たちだからです。脱サラに失敗している人にインタビューしにいくなんてのは通常ありません「こんなはずじゃなかったのに…」みたいな特番には出れるかもしれませんが。

またサラリーマンとして毎月20万円でも30万円でも給与が振り込まれるのは税抜き後の金額です。「この金額は貴方が自由に使って良いですよ」って言う国にしかるべき税金を払った後のいわばお小遣いです。
起業したりフリーランスになると、国に税金を納めると言う事態が発生します。確定申告って奴ですね。 会社にいる頃は意識しなかった税金にびっくりする事になります。この頃になると「所得税多すぎ」とか「住民税取りすぎ」と言うつぶやきが出てくるでしょうね。遅いって。

貴方が稼ごうと稼ぐまいと一定金額の税金は徴収されます。納税しないと脱税です。
そうすると、貴方の事業が軌道に乗るまで、

  • 毎月の生活費
  • 税金
  • 事業費

がどんどんとマイナスになっていくわけです。 そうすると貴方には今の貯金や資産(マンションや土地や車など)からこの金額をマイナスしていき“事業継続性(BCP)”と言う時限爆弾がセットされます。この数字はファイナンシャルプランナーとかに相談すればわかると思いますが、このままでは貴方は何年後に無一文になるよってのが決まるわけです。

Money tsuchou shock man

そこまでに成功させる必要があります。
場合によっては、やりたく無いアルバイトをしてでも稼ぐ必要があります。アルバイトこそ”時給脳”です。貴方の事業が成功しないと貴方は社畜を超えて時給脳のフリーターになる可能性がありますよ。

独り身ならまだ良いでしょう。親族に本当の事を言って資金を工面してもらう場面もあると思います。
もし貴方に『1年間位利益が上がらなくても生活する資産は十分にあるし、1年後に芽が出なければまた社会に戻れる』自信と資産があれば良いと思いますが、奥さんも子供もいる場合は少なくとも子供には不憫な思いをさせないだけの暮らしをさせてあげる義務があります。

あなたにアウトプット能力はありますか?

最近乱立しているオンラインサロンってのがあります。僕はそれに入るつもりはあまりありません。簡単に言うとオンラインサロンでもオフラインセミナーでもnoteでも、それを活用して出てきた有名人(ネット上でも良いです)を知らないからです。

オンラインサロンの有名な人としてはおそらく、

  • ホリエモン
  • 中田敦彦(芸人)
  • キンコン西野(芸人)
  • 田端(サラリーマン)
  • 箕輪(サラリーマン)
  • はあちゅう(女流ライター)
  • イケダハヤト(正体不明の”人呼んでブロガーの神”)

が挙げられるのでは無いでしょうか?

田端さんと箕輪さんはメディア露出は多いですがサラリーマンですよね?脱社畜しなくてもこう生き方はできると思いますし、どうしたってサラリーマンなんですよ。

ホリエモンさんはじめ、中田のあっちゃんやキンコン西野さんもセミナーを開いていますが、”堀江貴文お墨付き!”なんて人は出てきて無いですし、はあちゅうさんもイケダハヤトさんも色々とセミナーを開いていますが、そのサロンやセミナー出身の有名人は出てきていません。(例えば、女流作家で何らかの賞を受賞した時のインタビューで「私ははあちゅうさんのサロンに入ってそこで学び作家として成功しました!」とか)

オンラインサロンに入った人のツイートを見ることは無料なので調べればどれだけでも出てくるでしょう。彼ら(彼女ら)は口を揃えて、

  • 3000円の価値はある
  • 学びがすごい!
  • 早速アウトプットしなくては!

と言います。アウトプットしているのかどうかは知りませんが一般人の耳(目)に入ってこない限りおそらく成功はしていないでしょう。

彼らはそれぞれ、ホリエモン、キンコン西野、イケダハヤト、はあちゅうを頂点としたサロンを開いているだけです。結局は中央集権なんですよね。

Internet influencer man

僕の友人に裏世界のコネクションに詳しい人がいますが、本当に芸能人・セクシー女優とかのパーティーは中央集権ではなく”誰”と言う絶対な人がいなくて「その時に金をだすパトロンがパーティーを開く」と言う形をとっているそうです。非中央集権です。遊びたい人がいて、お金を出す人がいれば、調整屋が調整するって奴です。おそらく与沢さんとかは使ったことがあると思います。ここでいう調整屋を”アテンド”と呼び、有名な所ではお騒がせなガーシーさんがやっていた仕事の事を指します。

なので、そこ発祥・そこ出身・そこから暖簾分けした人が出てこない限り、その人たちはあなた達を『カモ』だと思っています。冷たい言い方かもしれませんが、事実です。

終わりに

社畜って言葉僕あんまり好きじゃ無いんですよね。本当に出来るサラリーマンは『明日クビになっても食っていける』自信がある人が多いです。でも無駄には辞めません。辞め時を知っているんですよね。 業界に根回しし今の会社の力を使ったネゴをフル活用して自分から一番会社に迷惑をかけないタイミングで辞めていきます。 それを「ホリエモンの本を読んで目からウロコが落ちた!」とか「脱社畜サロンで社畜のつまらなさを知った」という理由で会社を辞めようって思っている人はもう一度このエントリーを読んで、覚悟ができてからの方が良いと思いますよ。

年末年始やゴールデンウィークやお盆のシーズンにはサラリーマンにも休みが訪れます。サロンはそこを狙ってきます。
もし「あぁ、サラリーマン辞めても良いんだな」って思った人はもう一回だけ、このエントリを読んで考えていただき、覚悟がある人だけ辞めてください。もちろんリスクは取りませんよ。自己責任です。

“自己責任”。オンラインサロンでもオフラインセミナーでも、あなたの責任はとってくれません。たとえば、イケハヤさんのオンラインサロンに入っていて、その中で刺激を受けて会社を辞めて起業。でも上手くいかない…「困ったのでイケダハヤトさんに相談したら1000万円無利子で貸してくれた!」なんて話はないので過度な期待は辞めておいたほうが良いと思いますよ。

では、良いお年を。

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