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水曜どうでしょう班〜北海道テレビ給湯室にて〜

藤村「さてさて、シェフ!今日は我々にランチをもてなしてくれるとか!楽しみですね!ねぇ、うれしー」

嬉野「楽しみだねえ。会うのも久しぶりだしね。先生、ずいぶんと大きくなられたから」

大泉「そうだよ、藤村君。嬉野君もよくわかってるじゃないかぁー。そのぼくがねぇ、とっておきの焼きそばを作ってあげるよぉ」

藤村「シェフ!今日は焼きそばですか!僕は麺類に目が無くてね~、ミスターも好きでしょ?」

鈴井「僕はあんまり…」

藤村「(無視)じゃじゃじゃじゃー、シェフよろしくおねがいします!

大泉「じゃじゃじゃーーーん。焼きそば弁当だぁ、道民なら当たり前だろぉ。ちゃんと4つあるから喧嘩しないですむよぉ」

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藤村「カップラーメンじゃないかぁ。僕はね、シェフが料理を作るって言うからこうやってカメラ持って回してるんだよ。ねぇ、うれしー」

嬉野「あんまりいい気持ちじゃぁないね。ブンブンで食べるカップラーメンみたいな絵力が無いよ。給湯室じゃぁ」

大泉「文句言うなら食べない!お腹ぐーぐー言わせながら仕事しなさいよ、バカみたいに。さぁ、じゃ、お湯沸かすからね!」

藤村「そこからですか!?シェフ。せめてお湯は沸かしておいてくださいよ」

大泉「シェフ大泉はお湯を沸かすところからが料理だからね、一緒に沸くまで待ってもらうよ」

ピピー(ケトルの音)

大泉「今回はパッケージもはいで僕がちゃんと準備してあげてるからねえ、特別だ。スープの容器も4つあるぞぅ。HTBのだけど」

大泉、4等分にお湯を入れる。

大泉「一流のシェフは時計を見ないからね。」

藤村「じゃじゃー、こっちも念のため時間測っておきますね」

藤村ストップウォッチON

藤村「シェフ!?今、何分?(ストップウォッチを見ながら)」

大泉「まだあせっちゃいけないよ。1分って所だね」

藤村、ストップウォッチを見る。「00:01:08」

-テロップ:「大泉シェフ!今の所順調!」

大泉「そう言えば、いつのまにか僕もカップラーメンを気軽に買えるようになったなぁ。それも4つもだ。学生時代は貧乏でカップラーメンも買えなかったんだよ。元気くんの頃だよ。信じられるかい?もやしばっかり食べてた。君たちと初めて会った時、僕、モジャモジャの髪型だったでしょ?
あれ、もやしの食べ過ぎの影響だと思うんだよねえ。言ってなかったけど。」

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藤村、ストップウォッチを見る。「00:05:24」

藤村「うわぁ、シェフ。もう時間過ぎてるよぉ」

大泉「早くふたとって!スープの容器にお湯を出して!」

嬉野「だめだぁ、麺が全部お湯を吸っちゃってるから何もでないよぉ」

大泉「仕方ないね、ソース混ぜて食べよう。ね、とやかく言わない!」

大泉洋、一口食べて首をかしげる

大泉「食感的にはモチに近いねぇ」

藤村「だいたいねぇ、君がだ。ちゃんと時計を見ていればこんな事にならなかったんだよ」

鈴井「ところで、スープどうするんですか?もう容器に粉末入れちゃってますよ」

大泉「もう一回お湯を沸かすしかないでしょ!」

ピー!!!(ケトルの音)

大泉、ケトルからスープの器にお湯を注ぐ。4人に均等にちょっとずつお湯を注いでいく。

大泉「やばい!全然足りない!間違って一人分だけしか沸かさなかった!」

-テロップ:「シェフミステイク! 深刻なお湯不足!」

藤村「大泉君、お湯が足りないよ。スープ濃すぎるよ。ミスター味見してみて!」

鈴井「(スープを一口飲んで)ゲホッ!ゲホッ!しょっぱい!しょっぱいよ!」

嬉野「あーしょっぱい。これしょっぱいよ」

藤村「しょっぱいねぇ。大泉君、いいかい?我々だっていい年齢なんだ。血圧だって気にしているさ。それを、だ。僕たちをもっと高血圧にしようってのかい?」

大泉「藤村君さぁ、君、ストップウォッチを見てたんだろ?なら3分の段階で言いなよ。いわば、君はタイムキーパーなわけだ。演者が時間を押したらタイムキーパーがちゃんと管理すべきだろぉ。だいたい君は職務怠慢なんだよ。」

藤村「大泉君、言わせてもらうけれど、僕だって3分の時点で声をかけようと思っていたよ。でもね、キミ、ノリノリで語ってたじゃぁないかい。あそこで『はい、そこまで。時間です』って言ったらキミ怒るだろぉ」

大泉「僕はねぇ、美味しいものが食べたいんだ。演者だって食事が大事なんだよ。そこん所勘ぐりなさいよカブトムシ。カブトムシだからスイカとかにしといた方がよかったか!」

藤村「うるせぇ、スズムシ。テメェの空っぽの脳みそがカラカラなってうるせえぞ」

大泉「嬉野君、一旦V止めろ。やってやるぞぉ。全国区の役者である僕がぁだ。ローカル局のディレクターなんて潰せるんだよ。そう言えば、キミと嬉野君。最近ユーチューブやってるらしいじゃないか。そんなにローカル局は薄給なのかい?新社屋は僕が建ててやったのに、だ。」

藤村「大泉さん、ちょっと大きくなりすぎたなぁ。初心を取り戻すためにまたサイコロ行くかい?君の出世作である番組だよ。スケジュールはこっちで自由に切れるからね。切ってあげるよ、半年くらい。世界を回ろうよ、サイコロで!」


そしていつもの喧嘩へ。

ー完ー

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