ここをクリックしてお気軽にお問い合わせください!

いいラジオとは?ー伊集院光の”拘り”

はじめに

2022/3/24日、伊集院光さんの朝の帯番組である、TBSラジオ『伊集院光とらじおと』が終わりました。

元々コロナ禍前までは会社にいてラジオを聴ける状態では無かったですし、在宅になってからも音楽を聴いていたり深夜ラジオをradikoのタイムフリーで聴いていたりしたので、「朝・昼の帯をリアルタイムで聞くのっていいな」と思い聴き始めたのは番組終了が決定してからの数ヶ月間でした。

本日も在宅だったのでリアルタイムで聞くことができました。
最終回のゲストは『伊集院光』本人。いつもは聞き手に回っていた伊集院光さんが答え手になります。

ラジオの朝・昼の帯なのでニュースコーナーがあります。政治的なニュースだって多いですよね。それに対して入念に調べないといけないし、自分の意見として発言しないといけない。本人も「芸能人がニュースを語るのに抵抗があった」と言っていました。
それでも独自の調査と視点を持ってきちんと職務を全うしていたと思います。

20220321 00000087 dal 000 5 view

伊集院光さんにとってのラジオのこだわり

伊集院さんの「ここまでやらないといけないという拘り。みんなもそういう伊集院を求めているはずだ」と言う部分、これが伊集院さんの良いところでもあり、厄介なところでもあるのは長年に渡り伊集院光さんのラジオを聴いている人ならご存じだと思います。

これについては、ラジオで本人も言っておりましたが「こだわり」と言う言葉の意味として”拘わるとは、比較的どうでもいい事を気にしすぎて、いつまでも気にかけたり必要以上に手を加えたりしたがることを意味する表現。”と話しておりました。
要は、「そんな事まで詳しく調べなくても別にいいんじゃない?」とかそう言う点に時間や労力を割いてしまうんでしょうね。

でも、その”伊集院さんの拘り”がリスナーに伝わっている結果が何十年もラジオを第一線でやっていけている証拠なのでは?と思ったりします。

あまり書きたくはないですが、今回の番組終了の原因の一つに伊集院光さんのパワハラ問題があったと噂されています。これの真意はわからないですけれど、おそらく「”芸人”伊集院光の拘りが”サラリーマン”アナウンサーに伝わらないもどかしさ。ラジオにかける情熱・プライド」などが原因なんじゃないかな?と勝手に思ったりしています。

昼と夜

ラジオには昼の面と夜の面があります。

夜のラジオは聴取者が限られます。ラジオをつけてたら勝手に流れてきた不愉快だ!と言うのがほぼない世界です。
「深夜ラジオのノリを日常に出すな!」と言われるくらいに、それはそれは独特な世界です。

折下、アルピーのラジオで酒井さん不在の回がつい最近ありました。相方の平子さんは「急遽1人喋りになった時に立ち回れたらかっこいい。でも僕にはツッコミが必要。相手はマストなんだよね。もう少し浅い時間帯ならある程度の相手がいればいけると思う。でも深夜の芸人ラジオではそう言うわけにはいかない。俺がバカやってることを”バカやってる”とわからせてくれて笑いに変えてくれる存在が必要だ」と言って酒井さんの代打としてうしろシティの阿諏訪さんを呼んでいました。

これは「浅い時間帯なら余裕」と言うふうに卑下している訳ではないです。
なんか難しいんですけれどラジオには昼の難しさ、夜(深夜)の難しさがあるんです。TBSラジオの深夜はお笑い芸人に特化しているのでリスナーも百戦錬磨です。やはり”やっつけ”の番組は出来ないんですよね。

伊集院光さんは、朝の帯をやりながらも、月曜の深夜ラジオを続けています。朝(昼)も夜も一定のクオリティーでやっていると言うのは実はすごいことなんですよね。きちんと使い分けできると言うのはなかなか難しいものです。

終わりに ー いいお客様

番組の最後、師匠の圓楽さんから「お前のラジオはいいお客さまがついているな」と言われたのが非常に嬉しかったと語っておりました。
この言葉はどんな仕事にも言える事だと思いますが、やっぱりいい番組にはいいお客さま(リスナー)がつくんです。(いいお店にもいいお客さまがつきますよね)

こう言うのは一朝一夕で成し得るものではありません。特に朝やお昼に耳障りの良い情報を安心して話してくれるパーソナリティーと言うのは数年のスパンで考えていかないといけません。

後任にはラジオが大好きな芸人であるパンサーの向井さんが大役のバトンを受け取ることになっております。おそらく最初の数ヶ月は良くも悪くも伊集院さんと比較されると思います。こればっかりは仕方がない。

伊集院さんだって、大沢悠里さんというラジオ界の重鎮からバトンを渡されて最初はかなり困惑したと思います。

…いいお客さまがついていたお店が閉店するとそのお客さまは別の居場所を探し始めます。

プレッシャーは強いと思いますが、向井さんにも10年スパンで続けていただけるように頑張ってほしいです。いいお客さまはいい店に集まりますからね。もしリスナーが一時的にTBSラジオから離れたとしても良い番組を続けていればきっと戻ってきてくれるはずです。

では。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です