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積んでるエンジンが違う

絶賛、炎上プロジェクトの火消し中です。やっと鎮火の方向に向かっておりますが……

僕の火消しの方法は、「まず問題点を全て洗い出す」「理解する」「適切に作業指示を出す」の3点です。
実にシンプル。ただ、この中の「理解する」ってのはかなりの脳の力を使います。
(あ、加えるなら大前提に「人を知る」ってのがありますがこれはまた別の話で……)

僕も30年間近くSEをやっているので様々な業務・業種の知識はかなりある方です。それに加えアーキテクトも理解している自負があります。なので最近の火消しでは「理解する」作業であまり苦労する事が無かったのも事実です。

ただ、今回の火消しは”税金”でした。所得税・法人税・住民税。今までは顧客が明確でしたが、今回はいわば”財務省”。
まず、国税庁や総務省に提出する種類にはどのようなものがあるのか?ルールは?とにかく毎朝早朝から色々と勉強して税理士さんに「これは合っているか?」と言う確認を繰り返しました。

流石に頭を使うと脳みそへ行き渡る糖分をガンガン消費しますので夕方には脳みそがフラフラになってしまいました。それが約2ヶ月。流石にこたえました。

理解して、自分の頭で考えて、自分の言葉で話す。 ー 当たり前の事なのですがプロパーのエンジニアにはこれが出来ない人が多すぎる事も痛感してしまいました。

余計な人員を投入せずに徹底的に合理化を図り運用ルールを決めて自分が主体となって回し、自然と僕がいなくても自律的に回るようになる仕掛けを心がけているので火が消えた後もキチンと回るようにする。そこまでやるのが僕の”火消しの美学”です。

「波秋さん凄いですね。入られてからなんか横の繋がりがグッと良くなって一気に団結感が出ましたよ!」とお世辞を言われたんですけれど、ふと「積んでるエンジンが違うんだよ」って言葉を思い出しました。言いませんでしたけれど。

もちろんここで言うエンジンってのは車とかバイクの話ではありません。

Car engine

仕事とか芸能とかそう言うのです。お笑い芸人の対応力やアドリブ力の強さに「はぁ〜この芸人は積んでるエンジン違うなぁ〜」って思う事がありましてね、俺も自負して良いんじゃ無いかな?って。

ただ、考えてみればすげーエンジン積んでる人(頭が良い人だったり)は燃費悪かったりするかも?って同時に思ったんですよね。

ここで車のエンジンに話を戻すと、アメ車とかのすげーエンジン積んでる車ってすぐにガソリン切れ(体力限界)したり、燃費が悪いから金がかかるとかすぐ故障するとか……

そう考えると腑に落ちるんです。

今回の火消し、僕は月に20時間も残業してません。エレガントに済ませているって言うわけではなくて、単純にそれだけ日中頭を使うと夜には「もう考えられない……まだこの日々は2ヶ月は続く」となりとっとと帰っているからです。

エンジンって馬力がよければ良いってものでは無いですよね。燃費だって大事です。
アメリカのルート66を軽自動車で横断するのは無謀ですが、東京に住んでて街乗りであれば外車よりも小回りの効く軽自動車の方に分がありますよね。維持費も安く済みますし。

だから、みんながみんな凄いエンジンを積まなくても良いと思うんですよね。頑張りすぎなくたって良い。
馬力はなくても故障せずに安定した燃費で走り切ってくれる。そう言うエンジンは大事ですよね。

みんなそれぞれ積んでるエンジンは違います。それを理解しながら、みんなの長所短所を活かしていくってのが良いんですよね。

この火消しが済めば、僕は僕のエンジンが故障しないように徐々にアクセルから足を緩めアイドリングしながらのほほんとしばらく過ごす予定です。

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