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アルピーはアメリカ映画、おぎやはぎはフランス映画

ラジオにどっぷりと浸かった生活を送り始めてからもうずいぶん経ちます。いつ頃から聴いていたのか少し思い出してみたら前に住んでいた所からラジオを聴くようになっていたような気がします。今思えば物理的なラジオを持ち歩いていた思い出は無いので、スマホが出てきてPodcastとかradikoが使えるようになってからですね。

音楽も勿論聴いていたのですが割合がどんどんとラジオに寄っていった感じですね。
話術を聴くのが好きだったんだと思います。当時も休日は結構な距離の散歩をしていた覚えがあるので耳だけネタが入ってくるお笑い芸人のラジオは本当に宝箱のようでした。

好きなパーソナリティーはどうしてもおぎやはぎ。そして急に現れて(僕個人として)トップ位置まで一気に走って来たアルコアンドピースです。

二組ともお笑い芸人ですが随分とタイプは違います。でも同じくらい好きなんですよね。二組ともネタを見る機会はめっきりと減ってしまいましたがよく考えたらおぎやはぎは50代。若手だと思っていたアルコアンドピース(の若い方の酒井さん)も40代です。10年以上聴いている訳ですし実際僕の年齢を考えたら「お、新しいネタだ!やっぱり面白いなぁ~」と思うような世代ではないことは当たり前。時は無情にも流れるのです。(二組とも芸能界で生き残ってて良かった)

でここからが本題なのですが、アルピーのラジオの雰囲気を聴くと感じるのが「アメリカ映画の雰囲気」なんですよね。いつまで経ってもBTTFの世界観。

それに対しておぎやはぎのラジオの雰囲気は「フランス映画の雰囲気」なんです。BTTFみたいに具体的な映画の例を出せないと言うのは僕の完全な知識不足なのですが、アメリカ映画では無い。ハリウッドでは決して無いんです。

Movie drive theater

初期のおぎやはぎのラジオには『ママン』というミニコーナー(?)がありました。矢作さんがお母さん(?)であるママンと会話する感じのラジオドラマみたいなコーナー。矢作さんはママンに甘えている感じがするのですがママンは人間では無い感じを醸し出しています。もしかしたら機械なのかも?と言った感じでして、それが深夜の空気と相まってとても不気味だった気がします。矢作さんが作った作品なのか作家が書いた作品なのかわからないのですがまぁラジオの初期の名物コーナーだった訳でして、それがフランス映画と言うかシュールというか、正直「おぎやはぎは大好きだけれど『ママン』の何が良いのだ?」と言う感じでこれがフランス映画のアンニュイな感じと似ていて謎の中毒性があったのを覚えています。風邪をひいて寝込んでいるお昼に見る夢のような……。

アルピーはそういう変な『スカシ』はしません。アルピーのコントにはシュールなネタが多いですがそれはシュールな”設定”と言うもので「もしもブティックみたいな魚屋があったら?」とか「もしもボーリングのスコアを買い取る店があったら?」と言うもので世界がわかれば容易にネタに入り込むことができます。『ママン』に感じる不気味な感じはアルピーにはないのです。
アルピーのオールナイトニッポンの大人気コーナーに『家族』というのがあり、それがシュールを超えて説明不能な感じになっているのですがそれとも違うんですよね。『家族』は笑えるのです。『ママン』とは違う。

でもどちらのお笑いもラジオのスタイルも好きなんですよね。色々な芸人のラジオにはフォーマットがあると思うのですが自分の中では頭二つ抜けてこの二組。数年前におぎやはぎのラジオにニッポン放送で番組(オールナイトニッポン)を打ち切られたばかりのアルピーをゲストで呼んだ回があったような気がするのですが雰囲気が全然違う二組がバッチリと嵌まって夢のような時間だったような気がします。

おぎやはぎのお笑いはオチが弱いものが多いです(個人的な見解です)が、アルピーはちゃんとオチを付けます。お笑い芸人なのですから当たり前なのですが……。映画も終わり方には様々なものがあります。映画はオチとは言わないと思うのですがどんな感じで終えるのか?みたいなものは作風に反映されます。

その感じのベクトルが全く違うおぎやはぎとアルピー。その対比がアメリカ映画とフランス映画みたいな感じがして…。どちらにもファンはいるしどちらにも名作はあります。同じ映画というジャンルでも交わらないそんな感じが同じTBSラジオで流れていると言う感じが好きなのでした。

勿論、深夜ラジオとしてのニッポン放送のオールナイトニッポンは歴史がありますし『深夜ラジオの代名詞』になっていると思います。でも、パーソナリティーはその時に注目されている人。TBSラジオの深夜帯であるJUNKは一貫してお笑い芸人で通しておりメンバーも余程のことが無い限り固定されています。そんな中でもタイプは万別。それが味であり、芸人としてのセンスを発散させる場なのかもしれませんね。

 

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