リモートワーク全盛の時代、仕事での出張がめっきりと減ってしまいました。完全にゼロになった訳ではないですが「無理して来なくてもいいよ」とお客様の態度も変わって来ているのは事実。
『今は昔』かもしれませんが、それまで出張の楽しみといえば『その土地の名物を食べる。』と言うものがありました。流石に”旅行”と言っても良い地方出張イベントの食事をどこにでもあるチェーン店やコンビニ弁当で済ませるのでは勿体ない。
とは言え仕事も押してしまい時間も合わずにホテルに戻る前に仕方なく「コンビニやスーパーで済ますか……」と入店したとき、ふとインスタントラーメンコーナーで「おお、これは見た事ない奴だ!」みたいな思わぬ喜びがあったりするのも出張の醍醐味だったりします。(この場合、”味”は別です)
なお関東は日本の経済の中心なので、関東に住んでいれば大きな駅の周りには地方のアンテナショップがあったりします。そのため関東に住んでいれば地方の名産品が比較的手に入れやすいですし、地方の有名店も東京に支店を出す事で売上倍増を狙ってたりるのも事実です。
そういうアンテナショップで売っている「今までは旅行や出張のお土産でしか手に入らなかった名産品」も良いですがそれらは地方から関東への『よそ者としてのご贈答品』みたいな感じがしていて……プレゼントには良いかもしれませんが、やはり“ご当地名産品“なんですよね。
そういう意味だと、僕が好きなのは地方ローカルのインスタントラーメンとかジュースです。
僕自身、北海道出身なので『焼きそば弁当』と言うローカルインスタントラーメンは子供の頃から食べていました。知らない方に説明すると「弁当」って書いていますが、ただのカップ焼きそばです。粉末スープがついていて戻し湯で作るのが特徴。東北地方なら『バゴーーン』で通じるかもしれません。
1990年代、上京直後に買った本の中で『サンポー軒の焼豚ラーメン(これもカップラーメンです)がとんでも無く美味しい』と書いてあったので九州出身の同期が帰省する際に買ってきてもらった思い出があります。

当時読んだ本
令和の今は九州の『うまかっちゃん』含めそう言う地方で有名なインスタントラーメンとかはドンキとかで普通に買える時代になりました。先ほどのサンポーの焼豚ラーメンもけっこうな確率でドンキで購入可能です。
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話は変わって、最近関西のラジオを聞いてたら大阪には『好きやねん』と言う袋ラーメンがある事を知りました。
そう言えば、ナンバーガールの”This is 向井秀徳”さんも『これだ』と言う九州の袋ラーメンが好きだったはずです。

左:好きやねん(ハウス食品)
右:これだ(味のマルタイ)
この2つは自発的に探していないと言うのもあるのだけど関東のそういうフェアで見たことが無い部類のインスタントラーメンです。
ご当地限定と言ってもその地方の有名店の味を再現したようなモノはちょっと違うのかな……。北海道のラーメンでは札幌に『すみれ』って言う味噌ラーメンの名店があるんですけど、そこ監修のラーメンが有名コンビニ店に並ぶのは「もー、ローカルじゃ無いじゃん」ってなっちゃうんですよ。(セブンイレブンの“すみれ“のカップラーメンはめちゃくちゃ美味しいですがこれはもう何処でも手に入りますからね)
あくまでも子供の頃から当たり前に食べていて進学や就職のために関東とかに上京した際に「え?xxラーメン売ってないの?」みたいな感じが良いんですよね。気を衒った商品では無くて、実家にいた頃に小腹が空いた時のために戸棚(パントリー)に常時ストックしてある感じ。
Amazonとかのネットで取り寄せるのが全国何処でも簡単なのかも知れませんが、やはりその土地で買ったり偶然出会いたいなー、と。
とはいえ、そのインスタントラーメンを買うためにその土地へ旅行すると言うのは最初の方に書いた“出張(旅行)の楽しみ“から考えると本末転倒ですよね。
やはり、別の目的で旅行や出張に行った時に「おまえ、ここに売ってたのか!」位の感じで出会いたいモノです。

