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42歳の独身生活。

隣の部屋の住民がある引っ越したのは去年の暮れだったか。カップルで住んでいて結婚を機に新居を探したかな?と言った感じであった。一度も会話することは無かった。隣人なのでたまに廊下で会うと会釈をする程度。都会の人間関係は希薄だ。

そして、その部屋をリフォームをしてこの3月末、どうにも新しい住人が入った模様。人間関係が希薄な現代、引っ越し蕎麦の風習も無くなってしまった。なので挨拶もしていないし、特段会話もない。まぁ、蕎麦持ってこられても困るっちゃー困るのだが。

新しく入った住人は見たところ50代前半の男性と言ったところであろうか?雰囲気的には単身赴任である。

慣れない自炊をこれから始めるのであろうか?なんて思っていたのだが、よく考えたら僕は42歳児の独身である。
自由奔放に生きている言えば聞こえは良いがあまり自炊もせずダラダラと生きている。生活の為と言うより気が向いたら自炊する程度。

休日はTシャツにジーンズだ。これが42歳の格好にふさわしいかは別として、完全な社会不適合者である。
俺だって結婚くらいはしたい。子供も欲しい。

でも、周りから見たらただの若作りした初老のおっさんである。おでこも広い。
行きつけのBARが僕の存在意義だ。

今日も、お酒は控えめにしてマルちゃんの焼きそばを作って食べた。2玉食べた。フライパン1つで出来る。炒めて粉末ソースをあえるだけ。自炊と名乗って良いかわからないレベルの調理である。

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時たまギターを弾き、深夜ラジオを昼間に聴く。天気が良い日は散歩か布団で横になり窓全開で風を取り入れる。TVはあまり見なくなった。義務ではなくなったからだ。

自分が満足していればよいのだ。他人からどう見えようと気にしない。そんな考えになったのはいつ頃からだろうか?永遠も半ばを過ぎて、僕は比較的自由に生きている。
時折、寂しさに潰されそうになる事もある。でも、そんな時にはBARに行けばよいし、早い時間ならTwitterでつまらない事を呟いていれば良い。

僕は、いつになったら大人になれるのだろうか?歳をとったから大人になると言う訳ではない。高校生でも立派な大人はいるし、60歳でも子供みたいな素ぶりを見せる人もいる。
隣の住人も仕事の期間が終わったらまた出ていくのだろうな。もしかしたら休日や連休に家族を連れてくるのかもしれない。敗北感は感じないが、羨ましさは感じる。

そんな事を考えながら眠りにつく。
歳をとると寝つきも悪くなる。早く寝れるといいな。

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