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嫌な仕事から逃るのはいいけれど、ちょっとは立ち止まろう。

はじめに

「仕事が嫌だ、辛い」って言う意見に対して、「そんな会社とっと辞めれば」と言う意見が多いですね。ネット上ではもう大多数の意見になっています。「ブラックなら辞めたほうが良いよ」みたいな世界になってますね。どこまで真に受けるかわかりませんが。
ってか僕も(最終的には)それが正解だと思います。

でもね、辞める前に準備する事も大事なんですよ、そこをちょいと書いてみようかなって思います。

辞める前に必要な手続き

まず、辞表(辞めると言う意思)は会社に2週間以上前に(14日前)に出さないといけません(厳密にいうと受理)。ホリエモンなんて「辞表もLINEで充分。辞める人に使う時間などない」とか言いますけれど、これは極論です。
14日前は民法で決められていますし、直前で辞めたりすると、自己都合での依願退職にならずに退職金が出ないケースもあります。
また、会社としても自分の仕事を他の人に”引継ぎ”する期間が必要なのです。会社では歯車かもしれませんが、代わりの歯車に引き継がないといけません。

まずは相談

確かに辛いのはわかります。僕の仕事はSEなのでプロジェクト毎に辛い、辛くないがありますが、本当に辛い時はまったく食事が食べられませんでした。日に日に痩せていき、胃薬を飲みまくる生活。栄養は夜に飲む焼酎からとったのですが、最終日、新幹線移動中に意識を失って倒れるような事がありました。そういう状態が続く場合、まず辞めるのではなく、上司との相談も良いと思います。

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上司に相談すればなんとかなるかも?

まずは、

  • 何が嫌なのか?
  • 何が辛いのか?

を明確にした上で、「それなので辞めようと思うのですが」と言う意思を退職届を出す前に上司に話すべきだと思います。
理由が明確なら会社も対処法があって、部署を変えてくれるとか、そういう対応をしてくれる所もあります。

まず、何をもってブラック企業と言うのかわかりまえんが、土日に休めずに毎日深夜残業してそれで残業代が付かないのであれば、転職の準備をして良いと思います。
同業他社がたくさんあるような会社では、その会社でも人は欲しいので転職は比較的簡単に行くかもしれません。但し、転職先もブラックである可能性がある事を忘れずに。

ケーススタディー1

ある会社の女性がどうしても職場になじめずに「なんで私だけこんなに辛いの!」って言う状態になっていました。どうも今いる部署の人たちとなじめないようです。会社を辞める選択肢もあったでしょうが、大企業だったので、辞めたくは無かったそうです。ただ、今の職場でもパフォーマンスも発揮できずミスも多かった為、「今の部署は自分には合わないです」と相談した結果、上司に業務部門(バックエンド部門)に所属を変えてもらえました。

お金のは心配しておこう

「みんな、我慢して仕事してるんだ」なんて意見に「老害だ、今は違う」と言う意見もあると思いますし、確かに今は多様性の時代です。でも、いざ会社を辞めた後のお金の話だけはきちんと考えておいた方が良いと思います。これは仮想通貨持っててもしょうがありません。辛いですがこれが一番大事だったりします。

会社を辞めてからは失業保険が出る場合が多いと思いますが、若い場合90日(3ヶ月分)しか支給されないケースが多いです。これも勿論、「次の職を探す為の保険」ですので、この期間内に次の仕事(さらに言うと、次の仕事の給与日)を見つけなければいけません。

勿論、潤沢な貯金があり、数年生活していけるだけの蓄えがあれば良いですが、税金は翌年にかかってくるため、会社を辞めてから次の年は支給された給与に対する税金がかかります。それも計算に入れないといけません。

Money tokeru yen 1

ケーススタディー2

僕の友人で、土木建築業をやっていた人が現場で怪我を負いました。本来は労災認定になるのですが、現場監督がなかなか「労災だからすぐに病院行け!」と言ってくれません。結果、労災認定を正式に受ける前に知人の医者から労災ではない旨の診断書をもらってきて、結果、現場監督と喧嘩して、退職金を貰わず(これも「んなものいらねーよ!」的な売り文句に買い文句だっと思います)に喧嘩別れしたんですが、それからかなりお金に困って生活をしている人がいます。彼は手に職を持っているので転職の話はけっこうあるのですが、とにかく引っ越しにせよ、なんにせよ「まとまった金がないと何もできない」と言っていました。

ストレスも必要?

多少のストレスを感じるから、会社から出た時の開放感を感じると言うのもあります。金曜日の夜に「うわー週末休みだぁ!」って言うのもある程度、仕事が辛いから出てくる感情ですよね。これがニート生活なら、土日は金曜日から見てただの”明日”と”明後日”です。(あくまでもここで感じる”多少”には個人差があると思いますが)

基本的に人は”ストレスゼロ”では生きられないといいます。ゴムを地面に置いた状態ですね。だらーんとしてます。それが仕事で引っ張られてある程度の”テンション”を生み出すのです。(勿論、引っ張りすぎた挙句、ゴムが切れてしまう=メンタルヘルスも理解しておいてください。これまた個人差があります)

Stress man

次の仕事は探しておこう

もし、両親が資産家だったり、まとまったお金を借りれる伝手(つて)があれば良いと思いますが、そういうの無しに、「つらいなら辞めれば、もっと楽しい仕事を探せばいいじゃん!」と簡単に言うのは僕には無責任に感じるんですよね。(ホリエモンとかイケダハヤトさんが良くい言いますよね。でも、彼らは責任は取ってくれないですから。あくまでも自己責任)

女性って、今お付き合いしている男性と別れる前に次のお付き合いする男性を見つけてたりするそうです。僕の周りの人ではそういうタイプって結構多いです。
それと一緒で次の仕事を見つけてから、今の会社を辞めてもいいと思うんですよ。けっこういますよ、有給使って他の会社の面接に行っていたりヘッドハンティングの人と話していたり。

仕事が嫌なのは職種が原因ではないかも?

あとは、地域性(田舎過ぎて何もない寂しい、もしくは都会で片道2時間の満員電車の通勤が辛い)が問題であれば、場所を変えて同じ仕事をするのも悪くないと思います。愛知(名古屋)や北海道(札幌)、九州(福岡)などは、少なくとも東京よりは過ごしやすく、田舎よりは物がそろっていると思います。職種も広く応募している可能性があるので、同業で、別の土地で働いてみるのも良いと思います。転職の理由が「この仕事(職種)は好きですが、場所が合いませんでした」って言えば受かりやすいですしね。

プロブロガーを目指すなら

よく、ネット上で「ブログ(やYoutube)で発信して、やりたい事をして暮らそう!」みたいな謳い文句もありますが、それで成功している人は本当に一握りです。さらに、情報商材やセミナーみたいなものを実施しないと食べていけないのがプロブロガーが実態です。

僕がおすすめするのはやはり「会社員+ブロガー」の兼業でしょうね(ここらへんはヨッピーさんの本を読んでおくことをお勧めします)。
ブログは最初はほとんど収入がないので、まぁ趣味の延長の副業でしょうね。勿論、会社名とか個人名を出して批判するのは問題ですが、うまいライターになると上手い事ボカしながら仕事の恨み節を書くこともできます(フミコフミオさんが良い例)。
また、その状態では身バレが怖いので実名・顔出しはやめておきましょう。
(複数のメディアでライターをするフミコフミオさんも、ブログ一本で独立したヒトデさんも匿名です。別に実名顔出しだから偉いなんてのはネットの世界ではないと思います)

大抵、そういうメディアでプロブロガーやライターを生業と出来る人は、”本業の収入よりも副業の収益の方が上回った月が安定して継続している”状態で会社員を辞めています。ヒトデさんは本業で生活して副業の収入は貯蓄に回せるので、会社を辞めても数年は楽に生きていけると思います。

そう言う計画もなしに、プロブロガーの甘い誘惑に負けて「会社辞めてプロブロガーになったエントリ」を書くのは危険です。(但し、有名な会社を辞めるエントリー自体はアクセス数を稼げますけれど、それも一瞬です)
ブログ収益なんて、最初は数か月に一回1万円程度です。(GoogleやAmazonの場合は、ある一定金額を超えないと入金してくれませんし、その締め日も月に1回です。毎月100円でも入金があると言う訳ではありません)
まぁ、そんなに甘いって事ですね。(僕のブログも5年目くらいから、やっと毎月入金があるかどうかって世界です。)

あとはブロガーのセミナーに行くのもあまりお勧めしません。
むろん「止めろ!無駄!」とは言いませんが、そういうブロガー塾から輩出された凄いブロガーって生まれてないんですよね。
「xxさんのブログセミナー出身!」って言うプロブロガーが居ないんですよ。イケダハヤトさん所の”書生”もブログ一本で食べているような感じはしません。

プロブロガーのスキル

結局は受講費が胴元の所に行くだけと考えた方が良いです。ブログの書き方なんてネットに無数に転がってますからそれを見ながらでも良いと思います。(現に、今、プロブロガーを名乗っている人にもWebでは必須になっているSSL(暗号化通信)に対応していないページなんてざらにありますからね。ブログは書けるけれどネットには疎い人も多数います)
ただ、セミナーに行くメリットは一つあります。それは『仲間を作る』事です。一人でブログデビューしても、最初は0アクセスの日が続きます。ブログセミナーやブログサロンは仲間がいるので、そういう人がアクセスしてくれる”可能性”はあります。(あくまでも可能性です。まぁ0%よりはいいか位に考えておいた方が良いでしょう。)

終わりに

嫌な仕事はたくさんあります。辛い仕事もたくさんあります。でも「自分だけ」ではないんですね。だからと言って、それを身体を壊してまでやる必要はありません。ただ、すぐに辞める前に、一歩だけ(一日だけでも)待って欲しいんです。衝動的に「辞めてやる!」と思う気持ちはわかります。

でも、すぐに「やりたい事」で生きていける訳ではありません。例えば、「俺はYoutuberになりたい!」って思っても、録画して編集して字幕入れて、エンコードして…一人でやるにはすごい大変です。ミュージシャンだってスランプになってしまったら「俺はなんのために音楽をやっているんだ」と思ったら、趣味すら嫌悪感を感じてしまいます。

まずは辛い事を整理して上司と相談してみるだけでも違うと思います。それでもダメなら転職を考えましょう。前にも書いた通り、いきなり辞めても、翌日から素晴らしい生活が待っている訳ではありません。(数週間は楽しく過ごせると思いますが、貯金残高はどんどんと減って行きます。)

勿論、辞めるな!無理してでも仕事しろ!なんて言う気はありません。でもね、ちょいと待っても、自分の立ち位置を見てもいいんじゃないかな?って思うのでした。

Fukidashi tensyoku man

少しでも参考になれば幸いです。

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