はじめにーノミ行為とは？
主に競馬で使われる行為のことなのですが、競馬の場合、正式な公営ギャンブルのJRAを通さないで勝手に営業するスタイルのことを指します。
要はお客の負け分がJRAではなくノミ屋に直接入ってくる訳ですね。ただし当たり前ですが、馬券が的中した場合はその金額をお客に払わなければならないです。
表向きには”馬券購入代行”となっているのですが、「実際に馬券は買っていない」んです。ここが「ノミ屋」のポイントであり、これがあるからノミ屋が存在できる訳です。
当たり前ですが、競馬は負け額の方が圧倒的に多いのでかなり儲かるそうです。
ただし、公共ギャンブルである競馬のJRAの取り分をノミ屋が貰うのだから勿論違法です。
なんで”ノミ”て言うの？
なんで”ノミ屋”と言うのでしょうか？語源を調べてみました。
実はノミ屋はシンプルに”呑み屋”から来ているそうです。
お客の負けた金額（ハズレ馬券の分の金額）で飲み食い・豪遊するため、「馬券を飲む」と言うところから「ノミ屋」と言われるようになったそうです。
まぁ、「馬券で飲む」と言うよりも現代的には「（実際には買ってない）ハズレ馬券（の金額）で飲む」と言ったところでしょうか？
具体的にはどのように営業するの？
先ほども書いた通り実際に馬券は買っていません。
例えば「ノミ屋」に電話して「京都10レースを5-3で10万円」と言うと実際には10万円の馬券を買うことになりますが、ノミ屋は実際に馬券を買っていない為レースが外れた場合、10万円がそのまま「ノミ屋」の取り分になるわけです。これはおいしい。
ただし、競馬にはごくまれに「100万馬券（100円が100万円になる）」
と呼ばれる”大穴”がくることもあるようです。
そうなると「ノミ屋」はその分お客に支払わないといけなくなるので、もうけが大幅に減ってしまいます。
大穴かどうかは当日のオッズ（もしその通りきたら何倍になるよ！ってやつ）がわかるので、オッズが999.9（10万馬券）になりそうな注文が入った場合リスク回避で実際に馬券を買うことがあるそうです。
大穴馬券に数万円突っ込む人は稀なのでリスク回避として、もし当たったらJRAから貰った金額（勝ち金額）をお客様にそのまま渡せば良いので、リスクヘッジとしては最高になります。実に考えられた商売です。
実際には馬券は買ってません。
なぜ危険を冒してまで”ノミ屋”を使うのか？
ここまで読んでいただいて、「なんでJRAで正規に買わないの？」と思われる方が多いと思います。至極真っ当な疑問だと思います。
ここがポイントなのですが、ノミ屋には”掛け(ツケ)”がきくからです。
ようは財布にお金がなくても、”ノミ屋”を使うといくらでも馬券が買えるんですよね。
んで、掛け金（馬券を買った金額）は給料日やボーナスで回収する仕組みになっています。
お金がなくて、借金してでもギャンブルをしてしまう、”ギャンブル脳”、言ってしまえばギャンブル依存症の状態ですね。危険です。
勿論、給料やボーナスで返済で切れば、まぁなんとかなりますが、返せない金額の馬券を買ってしまうと言うリスクを負ってまでノミ屋を利用する人がいます。
そう言う人（返済不可）の元には勿論”怖ーい”人が回収に行きます。もともとノミ屋にはバッグに反社会勢力がついていたり、反社会勢力地震がノミ屋をやっていたりするので、回収の追い込みは慣れたものです。
本当にそうなると人生が終わりますよ。
当たり前だけれどバレると捕まります。
ノミ行為は違法のため、バレると捕まります。ここで怖いのが、ノミ業者だけでなく、ノミ屋を使ったお客も同罪になると言うことです。
軽い気持ちでノミ屋を使った結果、そのノミ屋が摘発されると顧客情報（顧客リスト）がバレるので、そこから利用者を特定し、その人たちも摘発（書類送検）されるそうです。
当たり前ですが、怖いので使ってはだめですね。
終わりに
競馬にはロマンがあります。実際に自分が選んだ馬が予想通りに勝った場合は感動します。パチンコやパチスロと言った機械の確率で戦うわけではないので、その分自分の予想が大事になります。
中にはボーナス全額を年末の有馬記念にブッコむほど競馬にハマっている（と言うか馬のロマン）人が多いらしいです。
そう言う人は普通にJRAで買いましょうね。って話です。
ちなみに、PADと言うスマホからJRA（公式）の馬券を買うことも出来るのでノミ屋は減っていくのは明白ですね。
ギャンブルはお金に余裕がある時にその余裕金額でたまに息抜きに遊ぶのも悪いわけではありません。あくまでもギャンブルも財布と相談して適切に、って訳ですね。
では！
