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ストライサンド効果と逆SEO

はじめに

”逆SEO”って言葉を知っていますか?
ブログの世界では、”SEO(Search Engine Optimization)”とは検索エンジンで上位に来るように最適化する事を意味して、ある人は「SEOこそ大事!」とか言っていますね。

さて、それほど大事なSEOに対して”逆SEO”なるものがあります。「意味ないだろ」と思われる人もいると思いますけれど、それにはちゃんとした意味があるのです。

ネットの書き込みを消してくれと言う依頼

友人がクラウドワークスとかの案件を扱って副業をしていた時期がありました。
その中で「某巨大匿名掲示板の書き込みを消して欲しい」との依頼がありました。友人は僕に相談すれば良いと思ったのでしょう。と言う訳で相談に来ました。

僕は某巨大掲示板を見たら確かに書き込みがありました。でもそのキーワードを調べると掲示板だけでは無くて普通に検索するとトップページに出てくるんですよね。

その旨を依頼主に伝えると、「ぜひお願いしたい。出来高で」と言われました。出来高ってのは成功して依頼主が確認した結果で金銭のやり取りが発生すると言うものです。

僕は某巨大掲示板へ削除依頼を出すところまでは無償で行いました。
だたしその削除依頼は認めれず、依頼主に伝えたところ、「じゃあどうすれば良い?」と聞いてきました。

こう言う場合は”逆SEO”が良いと思うので、そう伝えました。逆SEOというのは時間とお金がかかります。約10万円前払いと言う条件を出したところ、「もういいわ、弁護士に相談する」と言われてしまいました。

そう言われたらこちらはどうしようもないのでここで案件消滅です。非常に印象の悪い依頼主だった事を覚えています。ネット上のデジタルタトゥーの大変さを知らなかったんだと思います。

逆SEOとは?

僕が取ろうと思った手段は冒頭で出てきた”逆SEO”です。
例えば、依頼主が「渡辺一郎は犯罪者だ」と言うページが出てきて困っている。事実無根だ!と憤慨してる。

となったときに、そのページに削除依頼を出すことはほぼ不可能です。(ブログサービス(ライブドアブログなど)を使っていれば、一応運用に依頼することは可能ですが難しいです)

なら、そのページのSEOを下げちゃえばいいじゃん!

Computer search kensaku

ってのが逆SEOです。でもそのページってのは自分では管理できません。じゃあどうするか?
それは別に新しいページをこちらで作成して、そちら側のSEOを上げると言う技術です。

例えば、10個くらいドメインをとって、それぞれのブログサービスで「渡辺一郎」と言うキーワードを使って無害なエントリーをたくさん記述します。
そのうちにそちらのページのSEOが上がり、結果的にネガティブなページのSEOが下がって表示されなくなると言うものです。

一般的に検索エンジンは1回(1ページ)に10件位の検索結果を出します。ここで3ページ以降までネガティブな記事を書いたページが落ちると逆SEO成功となります。

ストライサンド効果とは?

さて、ネットの世界にはストライサンド効果と言う用語があります。
これは、下記のような事例から生まれた用語です。

アメリカの女優、バーブラ・ストライサンドさんが、あるサイトに自分の別荘が写真に撮られてネットに公開されていました。それを知ったストラサンドさんは「消してくれ!」と裁判を起こす行動に出ましたけれど、裁判を起こすことにより、世間の関心を浴びて逆に目立つようになってしましました。

2560px Streisand Estate

ストライサンドさんの別荘。意外な形で「贅沢な!」と言う形になってしまいました。

去年(2019)年の話では木下優樹菜さんが姉が務めるタピオカ店の店長と問題を起こして、その作業を隠蔽しようとすればするほどそのニュースが目立つようになってしまいました。
その結果、問題のページを消してしましました。

これもストライサンド効果の一例です。

隠蔽しようとすればするほど、ネット民の興味となり、いろんな人が考察ページを作成する結果となってしまいました。
“消すと消すほど増える”と言うのがネットでのストライサンド効果と言われています。

ネット民に目をつけられたら最悪です、「よし全力でいくぞ」とネット民が動いた結果、木下さんを自粛にまで持って行きました。最悪の結果となった訳です。

こう言う場合、とるべきだった行動は問題のページを消さずに残しておき、問題の事実(誤解)を明確にした上で真摯に謝罪すればよかったのです。

終わりに

ネット上に上がってしまったデジタルタトゥーを消すのは難しいです。大抵デジタルタトゥーは量産されてしまうので、自分のページを消すだけでは何も解決しません。

Youtubeでの違法動画も削除依頼を運営に出したところでまた複製動画が上がってきてしまいます。

対象が有名人ではなく、一般の私人の場合、逆SEOを使う方法がありますが、問題になりそうな場合、ストライサンド効果というものを意識する必要があります。

まぁ、そもそも疑われるような行動、言動をしなければ良いんですけれどね。
ネットでの発言には気を付けましょうって話でした。

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