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なりたい職業につけるのは果たして『幸せ』なのか?

先日、TVをみていたら、日テレの水卜麻美アナウンサーが「子供の頃からなりたかった職業が”アナウンサー”で、その夢が叶った」と言うドキュメンタリー(?)をやっていました。
ガッツリと観たわけでは無いですけれど、やっぱり子供の頃の夢を大人になって叶えるって言うのは良い事なのかな?って思います。

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さて、僕の場合、なりたい職業が二つありました。
それは
・プログラマー
・音楽家(ミュージシャン)
です。

プログラミングについては興味本位で小学校の頃からやっており、基本的な部分は中学・高校を経て体で覚えた感じです。なので、社会に出ても即戦力として働けるという自負はありました(当時は今みたいにインターネットとかなかった時代です)

また、ミュージシャンに関しては、高校時代のバンドがいい感じになっており、交友関係も良好で、もし「俺、音楽やりたいんだけれどみんな付いてきてくれるか?」と聞いたら何人かは付いてきてくれたような気がします。

僕は、その選択肢の中で、『安定』を選びました。

そうです。プログラマーを生業とすることにしたのです。無事希望の会社に入社する事ができて今現在も技術を生かして仕事をしております。これはこれで良かったと思ってます

ただ、その時点でミュージシャンの夢を捨てると言う訳ではなく、音楽はあくまでも”趣味”として行なっておりました。

結果、プログラム(システムエンジニアと言う職種になります)は楽しいし、サラリー(給料)に直結する仕事。そのお金で楽器を揃えたりして音楽活動をするって言うサイクルが出来上がったんですよね。

正直、ミュージシャンの道を選択していたら今の自分がどうなっているかは分かりません。おそらく鳴かず飛ばずで、生計をたてるためにバイトでもしていたのでは無いでしょうか?まぁ、所詮『if』の世界なのでなんとも言えませんが…。

話は冒頭に戻って水卜麻美アナはアナウンサーとして大成功を納めて夢を叶えます。今は順風満帆。物事全てが好転する時期にあると思います。ただ、同じようにアナウンサーを志した他の多くの人たちを蹴り捨てて(と言う表現はアレですが)、今の水卜アナがいる訳ですよね。アナウンサーになりたくてもなれなかった人は沢山いると思います。

ここで、高校時代に学校の担任の先生が言っていた言葉を書きます。つまるところ、これがこのタイトルの真意だと思っています。

「趣味(やりたい事)を仕事にするな。最初はいいかもしれないが、それが『嫌だ』と思ったときに、驚くほど何も残らない。やりたい事が”やりたくない事”に変わってしまうんだ」

こんなニュアンスの言葉です。

例えば、僕がミュージシャンの道を選択したとして、無事ミュージシャンになれたとします。ただ、そうすると「こう言う曲をいつまでに作ってくれ」と言う注文を受けて”仕事”をすることになります。
最初は楽しいと思いますけれど、どこかで、「あー、俺のやりたかった音楽ってこう言うのじゃ無いのになぁ」って音楽を嫌いになってしまうかもしれません。

そう言うときに、もう一つ「本当にやりたかった趣味(仕事)」を用意しておくと良いと思うんです。
例えば、僕の例だと、プログラマーやエンジニアとしてはもう成長は無いです。「なんでこんなプログラムを俺が書かないといけないんだ」なんて事もザラです。
仕事が嫌で辞めたいと思ったことは無いですが、刺激もなく単調な作業の繰り返しをしている事もあります。

そう言う時は「これは”仕事”」と割り切るようにしています。って言うかそう言う考え方ができるようになりました。
僕にはまだ”音楽”があります。ノルマも納期もない。頭の中になっているメロディーをアウトプットする作業。実に楽しいです。
さらに、その音楽に合わせて動画を撮ると言う新しい趣味も出てきました。

さて、タイトルに戻って、「なりたい職業につけるのは果たして『幸せ』なのか?」と言うテーマに戻ってみましょう。

なりたい職業につけるのは”嬉しい”です。やりたかった仕事ができるのですから。
それが『幸せ』か?と考えると、短期的には幸せ、長期的にはその(初期の)幸せを食い潰すのでは?と思っております。

なった当時(職業につけた当時)は、毎日が刺激の連続で楽しいしサラリーも付いてきて幸せだと思います。そういう時ってどんなに辛くても苦にならないんですよ。
でも、それが長期的(5〜10年、それ以上)になると、業界の嫌な面も見えてきますし、立ち直れないくらいの挫折も味わうと思っております。

なので、果たして未来永劫『幸せ』なのか?と言う問いについては僕はNOではないかな?って思ったりもしています。

勘違いしてほしくないんですけれど、だからと言って転職しろとか言っているのではありません。ただ、定年を迎えた時に、「いろんな事があったし、辛かった事もあったけれど、今考えると幸せだったな」って言う感情が湧くと思うんです。

そう言う生き方をするためにも、複数の趣味を持っておいて、本業が辛くなった時にちょっとブレイクできる道を用意しておくと良いと思います。

なりたい職業に就けなくたって、案外惰性で選んだ仕事で人生が開花する事もありますしね。

そんな感じで、ひとつよしなに。

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