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象さんのポット

おぎやはぎさんのネタ動画をYoutubeで見ていたら、コメント欄に「象さんのポットだね」って書いてあるのを見ました。
どうにもとんねるずさんと同世代でお笑いスター誕生に出ていたらしいです。

最初は”象さんのポット”って名前は”白いギター”みたいに商品だと思ってたんですよ。(象印社製のポットみたいな感じで)

ある時突然思い出したので本格的に検索してみることにしました。
そうすると、”象さんのポット”と言うのは二人組のお笑い芸人で、漫才をやっていたと言うことがわかりました。Youtubeに動画が数本上がっていたので見てみたんですよ。

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象さんのポット


びっくりしました。スローなテンポでWボケ、そしてW”つっこまない”ネタ。1983年結成らしく、ダウンタウン(1982年結成)がまだ大阪でくすぶっている頃ですね。
両者とも当時は「若者の立ち話」と揶揄されていた点は共通しています。

としゆきさんと言う人がネタを考えているらしいんですけれど、昔のお笑いを勉強したと言うよりも、がきデカとかバカボンと言ったギャグ漫画の影響が強かったらしいです。

ボケも不条理極まりない感じ。
おそらく日本で一番最初に”不条理漫才”を始めたのは象さんのポットだったのではなかろうか?と思うほどです。
コンプライアンスが緩かった時代もあって不条理度は半端なく今では到底放送できないと思います。

僕のブログの色々なエントリーに書いてあるのですが、僕はおぎやはぎが大好きで、オズワルド、そしてリーガル千太・万吉と遡って調べていったと言うエントリーがあります。

オズワルドとおぎやはぎ〜リーガル千太・万吉とのミッシングリンク

ここではミッシングリンクと書いていますが、その間には確かに”象さんのポット”がいたと言うことがわかりました。失われたリンクが繋がったんですよ。

とんねるずの石橋貴明は2004年の『FNS27時間テレビ』内で放送されたコーナー『笑わず嫌い王決定戦』に出演した際、同じく出演していたおぎやはぎに対して「(おぎやはぎは)大好きです。昔、お笑いスター誕生!!に出ていた象さんのポットみたいだ。」と評した事がある。ーWikipedia『象さんのポット』より引用

天才すぎます。
お世辞抜きで今でも通用するお笑いです。逆に今だから受けるのかな?なんて思うほどです。

不条理、間。

時代を先取りしすぎていた。早すぎた天才って言葉があるんですけれどまさにそれにふさわしい感じがします。

漫才の定番である「んなわけあるかい!」と言うツッコミではなくて、「そう言うことってあるよね」って言う相槌。おぎやはぎさんは「ツッコミではなくて”訂正”」と言うように言っておりますが、象さんのポットに関しては訂正も何もありません。ボケにボケを被せるスタイルです。

ちょっとネタが文字起こしされていたので書いてみます。

<その1>
「象さんの」
「ポットです」
「・・・・」 (間)
「この名前もパッとしないからなんか変えようか」
「そうだね」
「こんなのにしようか」
「タイガーの」
「ジャーです」
「画期的だね」
「人知を超えるね」

<その2>
「ある夜、部屋で寝ていると、窓から子供がすーっと通り過ぎていった。へんだな。おかしい。こんな夜に。しかもここは二階だ。おそるおそる窓から覗いてみると、そこには、子供が3mの竹馬に乗って歩いていた」
「不良少年だね」

ネタを作っている人の現在を調べてみたんですけれど、おぎはやぎとかオズワルドと比べて少し暗いと言うか芸術肌と言うか…
東京のお笑いである事には変わりないんですけれど…

象さんのポットさんは1994年頃に解散しております。彼らがまだお笑いをやっていた世界線を見てみたいなぁーなんて思ってしまうほど、魅力的な芸人さんのご紹介でした。

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