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謎解き広告ーMr.Children『SENSE』にみるティザー広告

はじめに

今から10年以上前の話です。2010/12/1にMr.Childrenの『SENSE』と言うアルバムが発売されました。

このアルバム、個人的には好きなアルバムなのですけれどその宣伝方法が凄く特殊だったので記憶に強く残っています。
その宣伝方法なのですけれど、当時では珍しく発売日の二日前までアルバムタイトルも収録曲など一切告知してなかったんですよ。Mr.Childrenほどのモンスターバンドは通常発売前から広告を出しますよね。今ではネットで発売するというニュースを出したり…と当たり前のプロモーション活動を行います。

でもそう言うのは全くしていませんでした…と書くと嘘になりますが、その広告が実に謎だったのです。

SENSE PROJECT

Mr.Childrenが何らかのアルバムを出すらしいと言う雰囲気は出していたんですよ。ただ本当に出るのかもわからないし、そもそもヒントがほとんどない。

そんな時に「Mr.Childrenの広告です」と言うCMが深夜に流れました。ただそれも非常に意味不明であり、「女子高生(?)の口元が写り、何か口をパクパクしている。唯一発せられる言葉が”トビウオニギタイ”」と言う謎に包まれれたものがありました。最後に「Mr.Children リリースにキ〝タイ」と表示されるので、リリースに期待しましょう。と言うだけ?とファンを困惑させました。

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また、謎のWebサイトが立ち上がったのですけれど、部屋が映されており、ある電話番号に電話するとWebページ上の携帯電話に着信が入ると言うだけのもの。

どうにも「トビウオニギタイ」と言うのがキーワードの模様。

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ちょうど、当時品川に行く機会があったのですけれど、品川のインフォメーションディスプレイが”トビウオニギタイ”でジャックされておりました。

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ファンの間ではこの”トビウオニギタイ”と言う文字で考察が始まります、”待てよ?並び替えてみたら?”とかそんな感じですね。とにかくヒントが無さすぎる。

結果的には、アルバム名は”SENSE”。リード曲の”擬態”のサビの歌詞に「飛び魚に擬態」と言うものがあり、それが回答だったというオチなのですけれど、当時のミスチルファンは非常に楽しめたのではないでしょうか?僕もそうでした。

ティザー広告

広告業界では「これは、ティザー広告の一種ではないか?」と言われていたそうです。

ティザー広告とは、広義では、ある要素を顧客に明らかにしないことによって注意をひこうとする商業広告の一手法で、狭義では「本来、広告で伝えるべき商品についての要素のいくつかを意図して明らかにせず注目を集める広告手法ーWikipediaより

結果的には、これがティザー広告なのか否か?と言うのは僕にはわからないのですけれど、Mr.Childrenと言うブランドの大きさを証明する結果になったそうです。

”広告”なので会社は宣伝広告費と言う科目で金額が使われるのですけれど、テレビのCM枠は安くはありません。”宣伝広告”とあるように売上を伸ばすため宣伝に使われる費用なので情報をバンバン出して購買意欲を沸かせるのが本来の使い方ですから情報を最小限に絞ることはデメリットに繋がります。

ただ、ブランド力が強ければ、この”最小限の情報”というのが購買意欲を増進させる効果に繋がるんですよね。

普通に「ミスチルのニューアルバム『SENSE』12.1 out!!」みたいなニュースを出すと、「お、ミスチルのニューアルバムか、買うかな」位で終わりますよね。
しかしこのように意味不明な広告を出すことで、「おいおいミスチル?」「アルバム出るの?でないの?」とかが気になり発売日(もしくは情報解禁)まで待ち遠しいと言う購買意欲の増加に繋げることができます。

無名バンドであれば、そんな広告を出してもほとんどの人に”刺さらない”と思います。この位の影響力があるからこそできたんだと思います。
またそれに伴い徹底的な情報統制・規制を行った事も大事ですね。2010年といえば普通にネット時代ですから情報もれる可能性だってありますからね。

終わりに

今の日常は情報に溢れています。情報が溢れすぎてノイズ(誤った情報)も大量にあり、まさに「溢れ続ける情報から正しい情報を選択しないと生きていけない」時代です。

最近では、若者はネタバレを知ってから本編を見るといった見方をする人が増えていると聞きます。
結果を知るまでの時間がもったいないくらい、世の中にはたくさんの動画や漫画があります。

情報は与えられて当たり前の時代。

そんな今だからこそ、ティザー広告みたいなもので色々と期待してみたいと思う自分がいるのでした。

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