久々に小説を書いてみようと思っています。
そう思っては30歳の頃に書いたヤツにちょっと肉付けしたり、短編を書いてお茶を濁したり……と中々「本になるレベル」のものは書けてないのが実情。
さて、小説家になりたいという願望がある人に小説家が良く言うのが「1本なら誰でも書ける。自分の実体験の話を書けば良いから」というもの。僕の場合はシステムエンジニアなのでその業界のお話は書けるんです。それが冒頭に書いた30歳の頃に書いたヤツです。
ただその時はプロットもマクガフィンも全く考えていなかったのでプロット以前の「漠然としたアイデア」に肉付け、肉付けしていっただけなんですよね。当時は伊坂幸太郎さんの小説を良く読んでいたので、そのメソッドで文章をわけて書いていたんですけれど、結末って決めてなかったんです。ざっくりはあるんですが、終盤の畳みかけるような解決感、カタルシスが無い。いってみれば淡々と話が進み、淡々と終わる。
……と言う感じだったのでそこから進めるのが面倒だったんですよ。あと最初に書いてからもう20年位経っているのでIT業界の進化もあるし。
話は変わって最近結構規則正しい生活を送っています。
睡眠はちゃんととる。仕事は無理せずほどほどに。休日も昼まで寝たりしないでなるべく身体を動かす。
食事もジャンクな物に偏らないように、お酒とタバコはほどほどに。
そうすると、心が安定してくるんです。自分でもびっくり。
最近は入眠もスムーズになりました。あれだけ悩まされていたのに……。
そんなある日、iPhoneの過去メモを見ていたらこれまたざっくりとアイデアだけ出した小説が出てきました。自分で書きたかったテーマはあるけれどプロットになっていないし相変わらず結末も作っていない。
でもアイデアは気に入っていたんです。自分の物語では無く、システムエンジニアとかの話題がない、オリジナルなんです。
「なんとか形にしたい」
紙のノートに書いてアウトラインを作っていったんですが結構いい感じで物語が進み始めてですね、ここからはMacで書きたい、と。
欲しいのはアウトラインプロセッサです。
ネットとかで検索すると分かりますが、こういう場合の王道は、
Mac + 小説 + アウトラインプロセッサ + エディタ = Scrivener (スクリヴァナー)
という位、Scrivener というアプリが絶対王者なんです。しかし高い(10,000円)。試用期間はあるのですがそれは大分前にこのアプリを使ってみようと思った時に使い果たしてしまっていました。
で、色々と他に代替アプリがないか?と検索していたんです。
条件は
・サブスクリプションではないこと
・複数端末から操作できること
・日本語がちゃんと使えること
です。
検索すると色々と出てくるんですけれど、なんか「とにかく色々とインストールして試用期間で使い倒して試す」って僕の性格としてあんまり好きじゃないんです。
と色々と吟味していたら、出てきました。国産の小説用エディタ。基本無料で使えて広告なども表示されない。国産なので縦書き対応。至れり尽くせり。なぜ、このエディタが直ぐに検索でヒットしないんだ!と思うほど。
これにはインストールのGoサインは直ぐにでました。
名前は『with Story』といいます。

作者は藤井太洋さんという方でなんと小説家との事。ってかWikipediaで調べてみたら凄い人で、Visual Studio Codeを小説執筆向けにするプラグインの作者ではないですか!驚いた!
以前、僕が買った「本の雑誌」と言う本にしっかりと載っていました。この人が作ったアプリなんだからそりゃ国産トップの小説執筆アプリになってもおかしくない。

前に買った本

藤井さん書いてたー!(表紙にも載ってました)
さっそく立ち上げて30歳の頃に書いていた小説を開くと、

はい、表示されました。
(35,000文字位は書いていたみたいです。一般的に本を作るには最低10万文字と言われているのでこのまま後半を続けて書いていればいいところまで行ったかも……)

夢の縦書き表示もOKです!
このアプリ、日本の小説家が作ったという事で、縦書きは勿論、ルビもあります。
“ルビ”……甘美な響き。僕も小説を書く時はルビを振ってオシャレに決め込みたいです。

右から2行目、萱島(かやしま)さん部分にルビ!
僕がダウンロードした際のバージョンは1.1.6(44)で、人物や背景、イベントなどを管理できる機能も実装されています。
これから使っていき色々と機能を試そうと思いますが見つけた興奮で1エントリ書いてしまいました。

色んな管理が出来る!
ただ、このアプリは現時点ではMacのみ対応です。
Macを使って小説を書いている方、これから書いてみようと思っている方、お勧めです!

