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東京電力と言う会社

去年の震災以降で1番目立った会社と言えば”東電”が挙げられると思います。実際、地震だけでは日本は大丈夫だったと思います。ただ、津波だけが想定外だったと。一年たった今、当時の映像が流れる事がありましたが、やはり津波のインパクトは想像を絶するものでした。本当に悲しい。
と、時を同じくして原発問題が上がりました。ニュースを見ている我々は正しい情報を得る事が出来ず、連日の東電の発表(何故か深夜)と枝野さんの「ただちに影響はない。」と言う発言の連続だったのではないでしょうか?


春頃に計画停電の話がありましたが実際に停電になったのは少なく、結局去年の夏も電力不足になる事はありませんでした。
まぁ、今まで電気を使い過ぎていたので、深夜まで眩しい街が、少し静かになるのは正しかったのかもしれませんね。
そして今年。
つい数日前、東電から「値上げするわ。反対するなら電気を止める。んで、後から泣きついてきたらさらに値上げね。」的な発表がありました。確かに原子力を全て停止させて他のコストがかかる方法で電力を補うには値上げも辞さないかもしれません。普通の企業としては当たり前です。

しかし、電力会社はある意味独占企業です。競合がいないのです。ANAとJALとの関係とは違います。
それで値上げです。さらに言うと国に対して公的資金の注入を打診しています。それもとんでもない金額です。
どちらか片方ならばまだ納得も行きます。公的資金は所謂”税金”ですから。それだけで電気代の値上げが無ければまだ、我慢もできます。
逆に国に頼らず値上げだけならまだ会社として機能しているのかもしれません。
ただ、ダブルは無いだろう?と。値上げもして公的資金と言う税金まで欲しいと言う考えが嫌いです。消費者としてみれば値上げどころか税金加算で二倍の勢い。

そう言うのをキチンとテレビで議論してくれればまだ国民も動けます。
でも、そのニュースは最低限の情報であっさり流されてしまったりします。

原因はスポンサーです。NHKを除く各局は基本的に広告収入です。そしてその広告を牛耳っているのはあの有名な”電通”です。でも株主の関係から電通にとって東電はデカイお客様なのです。お客様である以上、その会社のマイナスプロモーションを流す訳には行きません。マスコミもしかりです。
だから正しい情報が流れなかったり流れてもあっさりと進んでしまったりするのです。

マスコミが操作しにくい苦手な分野としてネットがあります。そちらは非営利と言う意味合いが強い傾向にあるので言いたい放題です。本音はここにありますし、僕がそういうのを読んで「やっぱりみんなこう思ってるんだよな。」と思う訳です。

ただし、ネットの中で1番の議論と言うか妬みは給与にあるのが実際です。
「公的資金入れる前に給料とボーナスを下げろ!」。こんな意見が大半になります。そりゃ、そうですよね。会社が危機になって最初にする事はコストカットです。でも、東電はそれをしない。あくまで公的資金と値上げで給与水準はキープさせたい、と。
東電は大企業で、他の一般企業に比べると高給取りです。だからみんなよけいに妬むんだと思うます。僕もそう思います。

ただ、大企業には組合と言う物があります。簡単に言えば組合員は使われる側で非組合員は使う側です。
組合は会社に対して労働に見合った給与を要求します。使われる側ですから。みんながみんな社畜と言う訳ではありません。
だから、たしかに東電の社員の給料は高いけれど会社として組合は頑張るべきだと思います。

纏めると、公的資金注入、値上げの前にコストカットする部分があるのです。それは役員などの非組合員です。彼らはぶっちゃけ、ボーナスゼロでもいいと思いますし給料もカットするべきです。正直、非組合員はハイリスク、ハイリターンであるべきです。
後は企業年金ですね。

まぁ、東電のやり方は気に入りませんし独占企業での驕りが、”自分達は他より偉い”と言うのもなんだかなぁー、と思います。一回位競合会社と競争して見ないとわからないと思いますね。
ただ、株式会社で組合がある場合は、全て一緒と言う訳ではなく株主、非組合員、組合員と言う役者がいて、それらを、整理して考えるべきだと思います。

極論になりますが、東電は独占企業ですがあくまでも関東地方と言う”地域”に縛られます。
ならば、放射能の危険もある東京を捨てて大企業から大阪にでも”遷都”してみるのも面白いかもしれませんね。関東がもぬけの殻、いわば田舎になり経済の中心が関西になるわけです。そうすると電力会社は関西電力になり、東電は本当の意味で危機を迎えるはずです。
まぁ、そうなると関西電力が生意気になるだけなので意味がないかもしれませんが。

個人的には早く電力自由化の方向に進んで色々と競争させるべきだと思います。
身近な例で言うと携帯電話のキャリアですね、彼らはパイを広げる為に色々と頑張ってると思います。

いづれ、と言うか近い将来、大企業ばかり優遇される時代は終わりつつあると思います。今、所謂”大企業”に務めている人も「明日は我が身」って事です。あなたの勤めている会社も意外と妬まれているかもしれませんよ。

かしこ。

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