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音楽の曲単価って変わらないのかな?

去年の年末にぼやーっと考えてた事をメモしてます。
それから発掘して暇な時に考えてみようと思います。

今回は「音楽の曲単価」です。
どういう事かって言うと、今は曲も一曲単位でネットで買う時代(さらに言うと音楽聴き放題のサブスクリプションの時代)ですけれど、CDアルバムとシングルCDってのが昔はありましてね(今でもありますが)。

シングルCDってのは「この曲を聴け!」って言う自信作(アルバムのリード曲)で大体2曲入って1000円位、アルバムは10曲くらい入ってて3000円って感じなんですよね。今も大体相場は変わってないはずです。

そうすると1曲あたりの曲単価ってのは250〜350円位のレンジに収まると思ってます。
驚く事にこの単価、平成の間、ほぼ一定で変わることは無かったんですよね(高くなることも安くなることも無く)。

僕が思ってるのは「物価に合わせてCDも高くならないとミュージシャンが可哀想!」って事ではありませんよ。念の為。

Music orchestra

平成の30年間、ミュージシャンにとって楽器は基本的には変わりませんが録音環境は目まぐるしく変わっています。

平成の最初の頃はスタジオに大量の録音機材を持ち込んで録音してました。テープとかに撮るので編集作業も大変でした(本当にハサミで切ってくっつけたり)。

Music dat tape

そして、パソコンが普及してハードディスクで音楽を録音、編集できるようになります。その名の通りProTools(今もバリバリ現役です)と言うすんげー高いプロ御用達のシステムで録音してたんです。

さらに録音するときに音に変化を与える「エフェクト」もソフト(パソコンに入ってる)ではなくてすんげー機材(ハード)だったんですよね。
なので、昔はラックに機材を差し込んで使ってたものです。
サイズの規格は決まってて、1Uだと1段、2Uだと2段とか使ってたんですよ。パソコン自体で全てを処理するには性能が無さすぎたんですよ。

Bazooka studio lac

昔はパソコンの他にこういう機材が必要だったんです。

でも、今はどうでしょう?「MacBookだけで録音してます」なんてプロもいますしアマチュアだってiPhone、iPadでも録音できる時代になりました。

逆に昔の機材が「あの頃は不安定なのが味だ!真空管の味がデジタルでは出せない!」なんてビンテージ扱いされており、コレクターが高いお金を出して買い戻す時代…

18q0747

ビンテージな機材たち

あ、ちょっと横道に逸れました。すいません。

要は、すんげー時間をかけて作曲して、すごい機材で録音してオーケストラまで被せて完成させた曲と、自動作曲ソフトで簡単に作曲してぴこぴこと編集して作った曲が等価とは思えない(思いたくない)んですよ。

そもそも10人組バンドでも3人組バンドでも曲単価が一緒なら1人あたりの取り分が変わってきますよね。
さらに言うと作詞、作曲した人にはとんでもなく優先された印税が入るのでバックで演奏してる人との格差が生まれるんですよ。(これの逃げ道として合同作曲名義にしたり、編曲をバンド名義にする事で分配すると言う方法が使われています)

さらに日本のミュージャンの場合、CDだけでは食べていけないので、ツアーを開いてチケット費用とライブグッズで儲けると言う悲しい裏事情も…

Audience penlight

これで稼げ!

まぁ、僕が産まれた昭和から「音楽はコピー出来るもの」だったってのもあるかもしれません。
昔からレコードからカセットテープに、CDからカセットテープへ、CDからMDへ、CDからCD-Rへ、CDから再生プレーヤー(iPodとか)へ、そして今は「データからデータ」です。

なので、すごいミュージシャンのCDはすごく高くて、新人のCDは安いって値付けしても、すぐにコピーされて広まるんですよね。

なので、最近は握手券をつけたり初回限定版としてDVDなどの特典をつけて売ると言う方法がよく取られています。(星野源さんの作品は昔から初回限定版にとんでもなく豪華なDVDが付いてまして、今では中古相場が高騰しております)

簡単にコピー出来るから。

と言うのが今思っている僕の結論ですね。

昔、CCCDと言う「コピー出来ないCD」ってのがあり話題になりました。音質も劣化するからミュージシャンも好まなかったし、メーカーによってCCCDのプレーヤーが違ったりと不便きわまりなく全く売れない時代があったんですよ。

でも、デジタル全盛の今、もしかしたらコピー出来ない音源が正しい形で完成して、曲の値段が変わるかもしれません。
案外ブロックチェーン技術とかはこう言うのに向いていると思うんですよね。

音楽の形態やジャンルは違えど無くなることはありません。
僕も自分で趣味で音楽をやる身としてはこれからの音楽がどうなっていくか…楽しみです。

 

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