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ライブハウスでの鑑賞

ライブハウスでバンドのライブをみてきた。
いやねぇ。数百人の箱ですわ。悪く無い。こういう小さなライブハウスはバンドマンが間近でみれて嬉しい。

アイドルでもなく、パンクロックでも無い。
足でリズムを刻んで、所々手拍子をいれる。そのくらいは今日みたバンドにはちょうど良いと思っていた。

当日券をゲットして見に行った。
昨今のコロナショックもあり、ひと足は減るかと思いきぁーそんな事は無い。平日のライブだってーのに大盛況。さすが。

僕は一番後ろの壁にもたれかかってみてたんですわ。
そしたらね、目の前の客がノリノリなんです。いやー、音楽に身を委ねて体が動くってのは音楽好きではね、みんなある事でして。

でも、今日の人は度が過ぎていた。まるでアイドルバンドのように全身を動かし、変な合いの手をいれる。
申し訳ないけれどね、「そう言うのは先頭でやってくれよ」と。

それをみながらね、「あぁ、バンドが成長していくってのはこう言うお客様も受けれないといけないんだな」って思いましてね。

いや、そう言うと「ムフ、拙者たち古参はねぇ、プフゥ」なんて言う気はさらさら無いんですよ。バンドが成長して、お客さんが増えれば良い。

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でもね、空気ってー物があるじゃ無いですか。アコースティックなボサノヴァを聴きながらね、アイドルみたいに踊られちゃー困ったもんだ。粋じゃ無い。

ってな事でね、バンドの演奏が頭に入ってこなくて、思わずその人の前に行ったわけですいよ。おかげでお目当てのギターのプレイは見えなくなりましたが、まずは彼が視界に入らなくなってよかったね、って。音楽を純粋に聴けるな、って。

ここまでなら、ただの愚痴なんですけれど(この後も愚痴)、この感覚を身体で覚えていたんですね。

時は昔、チャットモンチーと言う女性3人組のバンドがいましてね、川崎にそのライブを観に行ったんですよ。

“恋の煙”って曲をやってましてね、その曲は一番盛り上がる前にブレイク(無音)があるんですよね。お客さんはその曲を知っているので、そこでみんな大サビを待っている訳ですよ。その前のブレイクは最高のスパイスなんです。

何千人かいる観客が無音になる瞬間。無音なのに会場が一つになる瞬間。
ある一人のお客さんがね、そのブレイクの瞬間に「えっちゃーん」と叫んだんです。何千人の中でたった一人。

たった6拍のブレイク。
そこにギターボーカルの女の子の名前を叫ぶ声が入りましてね。これが何百人もが叫ぶ恒例のポイントなら良いんですよ。バンドにはお決まりのコールってのがありますからね。

でも、彼はたった一人でその空間を壊したんです。
彼にとっては最大級のエールだったのかもしれませんが、その場にいた人はそのコールで感情をダウンさせてしまったのかもしれません。僕もその一人。

何万人はいるホールなら一人の行動、コールはかき消されるんですよ。One of Themなんです。
でもね、数百人規模のバンドでは、その仕草が他の全員の気持ちを落とす事だってあります。

例えば、家でライブDVDをみながら踊るってーのは自由です。

もちろん、音楽は楽しむためにあります。でも、その行動が他の数人、数百人をしらけさせてはいないかな?…って自分でも思ったりもしました。

音楽ってのはみんなが踊る曲、じーっと聞く曲、足でリズムを刻む程度にきく曲っていうのがジャンルによって違います。

地下アイドルのライブに行って、一人棒立ちだと逆に統制を崩すのと同じように、しっとりと聞きたい場面で一人はしゃぐのもどうかと思いました。

この文章自体、酔いに任せて書いているのですけれども、空気を読めない人ってのはどこにでもいるんだな、って思いました。まる。

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