ここをクリックしてお気軽にお問い合わせください!

イケハヤ、今回のコロナショックについて会社の倒産リスクを語る!ので突っ込んでいくよ

はじめに

イケハヤさんがVoicyと言う音声メディアで、会社が倒産する予兆について話していました。ちなみにイケハヤさんはルネサステクノロジって会社に勤めていたのですが、これを聴いているに人は「あぁ、イケハヤは何年か勤めて予兆を察知して無事逃げられてんだな」と思うかもしれませんが、実際、彼がルネサステクノロジに在勤していたのは9ヶ月です。

会社に入って9ヶ月のひとが「実体験」としてこう言う事を言えるのかなぁ?と思ってしまったんですよね。

ってことで、例によってツッコんで行こうと思います

潰れる会社の前兆は下記の10通りらしいです。

スクリーンショット 2020 03 20 9 50 27

1.ボーナスが減る

ルネサスに在勤時に不景気になってボーナスが減ったそうです。え?9ヶ月しか勤めてないのにボーナスが減ったって実感できるんですか?

普通、新卒で入れば最初のボーナスは賞与ではなく寸志です。6月と12月がボーナスの会社だと新卒は6月が寸志(まだ入社して3ヶ月しか経ってないので)で、12月に普通のボーナスです。
9ヶ月しか働いていなければ”減額”を意識するほどボーナスをもらう”回数”はありません。

ただしボーナスが減る可能性があるのは事実です。ボーナスは会社の業績に直結します。なので上がる時もあれば下がる時もあります。これは仕方がありません。1回ボーナスが下がっただけで倒産するって会社はそもそも危ないです。ボーナスはある程度のベースがあってそこから上がったり下がったりするものです。

ちなみに、サラリーマンの場合、組合員と言ういわゆる”平社員”にはボーナスはある程度保証されます。それも組合の仕事だからです。

本当に怖いのは非組合員。大抵の会社は管理職と呼ばれる立場から組合から外れる立場になります。この場合は業績がダイレクトにボーナスに反映されます。ちなみにイケハヤさんは非組合員になったことはないです。

2.広告費が減る

これはそうでしょうね、出金を減らしてキャッシュフローを健全な形に維持するのが経営者の仕事です。
そもそも、広告費が減るのを理解できる社員ってどの位いるんでしょうかね?

「うちの会社、宣伝広告費削ってるな」なんて理解できる人はマーケティング部にいる人くらいだと思うんですよね。

ただ、宣伝広告費は節税の対象とできるので、一概に言えないことなんですよね。

3.採用が止まる

これは事実です、ただこれは潰れる会社と言うより日本中に渡る形です。バブル崩壊、リーマンショック、今回のコロナショック。
特定の会社の採用が止まるわけではなくて、多くの会社が採用数を減らしたりします。

本当にこの世代は辛いです。僕もバブル崩壊後の入社だったので、僕が高校時代に最初に志望していた会社から「今年は高卒は取らないことになった」と言われて、次に選んだ会社も倍率が高かったです。(結果的に受かって良かったですが)

ただ、これは会社の経営を一時的に凍結するだけで倒産の前兆ではありません。ただし、その時代の学生としては地獄に思えるでしょうね。ロスジェネと言う世代。これは同情せざるを得ません。

ただ、海外の場合は採用が止まるどころかレイオフと言って突然クビになる可能性だってあるんですよね。外資系は怖いです。

4.役員会議が増える。

サラリーマンやっている時に役員会議が増えたのを目の当たりにしたそうです。そんなに役員のスケジュール知れるの?やってる内容も知らないのに。

20〜50人くらいの会社ならわかるかもしれませんが、大抵の会社は役員のスケジュールはわからないと思うんですよね。

ちなみに、「ヤベー、来月どうするか?」的な話を役員はしません。

現状を踏まえた上で中計(中期経営計画。大体5年先までの経営計画を立てます)にどのような影響が発生して、どのようにリカバリするかを考える重要な会議です。

一介の平社員が「役員会議多いなぁ。どうせ意味のない会議なんだろ」なんて思っている事自体がその会社を馬鹿にしています。

5.取引先が潰れる

子請け、孫請けになるに連れてキャッシュフローが厳しくなるので、確かに取引先が倒産する可能性は十分にあります。

しかし、会社はそう言う時のために“貸倒引当金 “を負債として計上しています。なので、取引先が倒産(貸倒損失)が発生した時は貸倒引当金をそれに充当するので実際の損失は発生しません。
イケハヤは貸倒引当金を知らないのでしょうか?知るわけないか。

自分の会社が倒産するよりも、取引先が倒産したと言う事実に悲しみはないでしょうか?

6.希望退職が増える

早期退職者制度ですね。大抵45歳以上の人がこれの対象になります。ただ、これは会社都合の退職で退職金が上乗せされるのでちょうど良い機会になるかもしれません。

当時からこれは諸刃の剣と言われており、早期退職制度を募ると、実力のある(転職しても食っていける能力がある)人から辞めていき、「今の会社にいないと暮らせない」と言う能力の低い人が残ります。結果、会社が逆に傾くんですよ。

最近は会社もそれを考慮して早期退職の時に面談して「(君はうちの会社に必要だから)残ってくれ」と言う形をとっています。

7.転職エージェントから電話がかかってくる

会社に電話がかかってくるそうです。「ヘッドハンティング会社のものですが…」本当にあったのでしょうか?

会社の電話にヘッドハンティング会社から電話がかかってくる事ってないと思うのですが、本当にあるのでしょうかね?僕が経験しているのは会社にかかってきた営業電話は「土地運用しませんか?」って言う電話くらいでした。

ヘッドハンティングは本来、水面下で行われるものであり、堂々と会社に電話して「あなたをヘッドハンティングしたい!」なんて会社の電話を使って行う馬鹿な会社はないと思います。

今の転職エージェントはCMなどを打って大々的になっていますが、これは守秘義務などを守る必要があるので、転職エージェントに連絡をしないとエージェントは動きません。

例外として、Linkedinと言うビジネスマン向けのSNSがありますが、ここ経由でヘッドハンティングの連絡が来ることもあります。(僕も来ました)

8.ノルマがキツくなる

営業職では今に始まった事ではありません。会社は業績を右肩上がりにするためにはノルマは年々厳しくなります。
ただ、これ、ちゃんと運営していれば急にキツくなることはないんですよね。
そもそも、小売でその場で現金化できるような会社のノルマは高くならざるを得ませんが、イケハヤさんが働いていたルネサスはBtoB(会社対会社)の仕事なので、売れたとしても入金は数ヶ月後です。

この場合は(時期的に売上増が見込めない為)ノルマの現状を維持する為に努力するのが一般的です。こう言う不況は自分の会社だけではないので、止血に務めるのが経営です。

9.電気が暗くなる、紙を使わなくなります

これね、今に始まったことではないです。ペーパーレス、無駄な電力を使わないと言うのは”環境に考慮”した施策です。そもそも紙を使わずにペーパーレスになる傾向になるのになぜ突然紙を節約するのでしょうか?

不況だからペーパーレスにしようと言うのはナンセンスだし、電気が暗くなる事は実際にはないと思います。

僕の会社は定時になると蛍光灯が消えて、必要な人が能動的に電気をつけると言う方式を前に取っていましたが今はモラルが徹底しているので、問題ないと思います。

10.俺は大丈夫だ、と思っている

これは完全に同意します。うちの会社にも「この会社にいる限り安泰だ」と思っている人が沢山います。これには僕も危機感を持って欲しいと思っています。

ちなみに僕は”どこの会社でも食っていける自信がある”と言う意識で生きています。

終わりに

リストラって言うとていの良い”クビ”ですが、会社都合の退職なので退職金は結構出るんですよ。それを元手にして次の事業を起こすなり、次の転職先を探すための繋ぎ資金にしたりできますよ。

また、そんな急に対策するような会社はそもそも長期(10年スパン)の運営が無理だと思っています。いわゆるブラック企業。

そう言うところから転職するのはぜんぜんありだと思うのですが、大企業が急に今回みたいな事態が起きても経営を回せるのが取締役、役員の手腕が問われる所です。

とにかく、イケハヤみたいに変な位置から不安を煽るのはやめて欲しいです。もしそう言うのをアップするなら、どうすれば良いか?「そんな会社から逃げましょう」と言うのではなくて、その後の対応をどうすべきか?をお得意のコンサル力(笑)で説明した方が良いと思いますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です