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誰が音楽を殺したか?

“音楽の違法ダウンロードに刑事罰6月法案化”と言う話題を聞きました。違法ダウンロードはダメですもんね。罪は償って貰わないと。と、記事を読んでいたのですが、最後の方で「ソフト産業全体がプラスにつながる。このままでは音楽業界が廃れて、レコード会社は無くなってしまう。」と書かれていました。 ちょっと待てよ、と。おかしい点が二つあるだろ?、と。

ひとつ目は”プラスにつながる。”って点。もしかしてこの法案が通ったら90年代みたいにミリオンセラーが連発するとでも思ってるのでしょうか? 答えは”NO”です。あの頃は言わば”音楽バブル”でした。80年代にバンドブームが流行り90年代には小室サウンドが流行りました。さらにインフラと言えばネット環境はありませんでしたし、ちょうどカラオケが大ブームだった頃です。流行に乗る=カラオケで最新の歌を歌う、だから買う。みたいな雰囲気。初回特典版なんてありませんでしたし握手券もついているわけありません。その当時は、「音楽がブーム」だったのです。

ふたつ目は”レコード会社は無くなってしまう”と言う部分。会社を残す、運用する事が主体なのでしょうか?音楽はただのコンテンツ?逆でしょうが。素晴らしい音楽を1人でも多くの人に伝えるためにあるのでは無いですか?今やネット時代です。だから違法ダウンロードとか言われているかもしてませんが、アマチュアもYouTubeとか使えばレコード会社を通さなくても音楽を発信出来る時代なんです。それで気に入った人がいればTwitterっで拡散される。そこでライブやったり自主制作CDを売ったり出来るんです。 会社が巨額を投じてプロモーションがうまくいかなかった。それはその時代にその音楽が求められていないからでは無いでしょうか? 先ほどのように個人単位で売れ出すとマネージメントが大変になる。そこで会社が登場すれば良いのでは無いでしょうか?イメージ的にはインディーズレーベルって奴です。

後は広告代理店経由の流行の発信。最近は大分数も減りましたが韓流K-POPなんかもそれにあたりますね。量産された顔。量産された音楽。カラオケをバックに踊る。そんなのを大量にプロモーションして、「今の音楽はこれ!」なんて、殆どの人は受け入れませんよ。アイドルとかは別にして、自分達で作詞、作曲、出来れば演奏までして貰いたいものです。

あと、恐らくですが、ネットを使って音楽をダウンロードしているシェアは狭いです。一部の人が沢山違法ダウンロードしているのだと思います。(コレクター的に。) 僕が思うにほとんどの人はレンタルCDショップでレンタルしてiTunesとかに読み込ませているのでは無いでしょうか?それで事足りる。今のミュージックシーンを席巻している音楽に対する対価はそれ位という事です。僕なら違法ダウンロードの前にレンタルCDを辞めさせるか、全曲では無いバージョンのアルバムしかレンタルさせないようにしますね。

本当に音楽ビジネスでは無く、音楽を考えているのならばもう少し違ったやり方があると思うんですけどねぇー。

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